スーダン:首都ハルツームと西ダルフール州都ジュナイナで衝突が発生
2023年04月28日付 al-Quds al-Arabi 紙
■スーダン:ハルツームとジュナイナでの衝突により数十人が死傷
【ハルツーム:諸通信社】
スーダンにおいて、血なまぐさい戦闘が13日間続いている。首都のハルツームでは爆撃や砲撃の応酬に晒されている一方、スーダン西部のダルフールでは双方(国軍と準軍事組織「即応支援部隊」)間で結ばれた停戦合意が無視され、戦闘が激化している。
約2週間前に両者の間で勃発した戦闘が休戦の合意に達したにもかかわらず、木曜日の朝、ハルツームでは複数の戦闘機による爆撃とそれに対する抵抗が試みられた。一方、混乱を極めたダルフールでは戦闘が激化している。
目撃者が語ったところによると、ハルツーム北部の郊外上空を複数の戦闘機が旋回していた。米国とサウジアラビアの外交努力により、火曜日から72時間の停戦が当事者間で合意されたにもかかわらず、そこでは重火器による砲撃の応酬が行われている。
そして木曜日、スーダン医師団は、スーダン西部のジュナイナで暴力行為が再燃し、数十人が死亡または負傷したと発表した。
非政府組織である同医師団は声明の中で、「ジュナイナでは衝突が繰り返されており、市場、政府施設や医療施設、国際組織や慈善団体の拠点、銀行にまで渡る広範な略奪行為と放火行為の中でジュナイナ教育病院が略奪された」と言及している。
声明では、「ジュナイナでは現在でも血みどろの事件が起きており、数十人の死傷者を出している。治安状況が緊張し、民間人への攻撃が続いていたため、我々は死傷者数の集計ができていなかった」ということも付け加えられている。
また、21時40分(グリニッジ標準時)までの時点で、医師団の声明に対する公式当局からのコメントはない。
(後略)
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( 翻訳者:藤垣順気 )
( 記事ID:55500 )