クルチダルオール候補、若者に公約
2023年05月06日付 Cumhuriyet 紙
国民連合の大統領候補であり、共和人民党党首のケマル・クルチダルオール氏は公約を列挙した。「地震の被災者のために僅かなお金も取らないで住宅を建てる。年金生活社の銀行口座に宗教的祭日に1万5000トルコリラ入金する。誰もが労働に見合った報酬を得る。お金を5人のギャング集団(注1)ではなく中小業者に分配する。言葉は撤回しない。」
国民連合の大統領候補であり、共和人民党党首のケマル・クルチダルオール氏とアンカラ広域市市長のマンスル・ヤヴァシュ氏は、メルシンで選挙集会を開いた。演壇にまずヤヴァシュ市長が上った。5月14日の選挙に関して、「ねがわくばケマル・クルチダルオールを大統領に選ぶだろう」と表現をした。共和人民党党首のクルチダルオール氏は演説を若者に呼びかけながら始めた。クルチダルオール党首は、「世界の政治史を若者が描くだろう。世界の若者にとって模範となるだろう」と言った。
クルチダルオール党首は以下のように語った。「共に変えていく。一緒に変わっていく。530万人の若者が投票へ行き、トルコの運命を変えるだろう。権威主義的な支配を民主主義的な方法で変えるだろう。」
■「宮殿には関心はない」
地震の被災者に向けて公約を説明したクルチダルオール党首は「家が壊れ、店が壊れた全ての被災者に家と仕事場を建て、僅かなお金も受け取らずに提供する」と話した。年金生活者に向けても呼びかけたクルチダルオール党首は、「犠牲祭の日、年金生活者は利用している銀行から1万5000リラを引き出せる。財源はどこから引いてくるのか聞くものもいるだろう。彼ら[与党]のように5人のギャング集団にではなく中小業者、農家に分配する。約束は約束だ。労働に見合った報酬を受け取れるだろう。ああした宮殿(注2)に関心はない。私はあなた方のような生活に慣れている。宮殿は私たちに相応しくない。アタテュルクが[大統領府とした以前の大統領府]チャンカヤへ行く」と述べた。
「みなさんの出自、信仰、生活様式が頭の中にある」と述べたクルチダルオール党首は、「7、8カ所から給料を受け取る時代を終わらせる。テロ組織の攻撃に遭ったのは私だが私が責められている。我々には2本の重要な線がある。他人の権利は侵さなかったし、これからも侵させないだろう」と主張した。
共和人民党党首のケマル・クルチダルオールはイスタンブルに関する法律を制定し、同市の人口は5年で250万人減少するだろうと付け加えた。
(注1)メフメト・ジェンギズ、オルハン・ジェマル・カルヨンジュ。ナジ・コロール、ニハト・オズデミル、サフェト・チェビといった5名の人物を指す。この人物たちが経営する企業は公正発展党政権期に高額な事業を入札したとされている。
(注2)大統領府のような豪華な建物。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:堀越万桜 )
( 記事ID:55542 )