パレスチナ:アッバース大統領、国連で国際社会にイスラエルへの対応を要求
2023年05月15日付 al-Quds al-Arabi 紙


■「大国がイスラエルを懲罰から保護しているために、1000の国連決議が未実施のままである」

【ロンドン:本紙・諸通信社】

国連は昨日月曜日ニューヨークの本部で、パレスチナのマフムード・アッバース大統領の出席のもと、歴史上初めて1948年のパレスチナのナクバを追悼した。この際同大統領は、「パレスチナ問題について、これまで約1000の国連決議が国連、総会、そして安全保障理事会によって採択されてきた」としつつ、「1947年からそれらのいずれもが実施されていない」と述べた。

同大統領は、イスラエルがパレスチナに関する国連決議を履行すること、あるいは同国による国際組織への加盟を停止することを要求した。

さらに同大統領は、「国連総会のメンバーである特定の国(具体的には言及せず)が、価値観や道徳に違反し、パレスチナ人の苦しみを増大させる行為で、これらの決議の実施を意図的に妨害した」と述べた。

さらに「主要各国は、継続的な侵略の継続を前にして傍観し、イスラエルに責任を問うことを拒否し、イスラエルが法の上の国家であり続けることを受け入れ、いかなる説明責任や懲罰に対する保護をイスラエルに提供してきた」と付言し、イスラエルが 「ナクバを否定しながら、我々の民族に対する占領と侵略を続けている」と指摘した。

アッバース大統領は、特に英国と米国に対して、「パレスチナ人のナクバに対する直接の政治的・道徳的責任」を負わせた。さらに、「彼ら(英国と米国)は、自分たちの植民地主義的な目的のために政体を確立することを決めたとき、パレスチナ人の悲劇における共謀者であった」と述べ、さらに、「イスラエルは、これらの国々の支援がなければ、その侵略を続けることはなかっただろう」と付言した。

(後略)

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( 翻訳者:土屋伶斗 )
( 記事ID:55609 )