大統領選挙の決選投票を前に両候補の選挙戦略が明らかになった。トルコの人々は、大統領選挙のため、5月28日に再度投票所に足を運ぶことになる。第一回の投票結果が明らかになった後、両候補者の決選投票への戦略も変化している。
エルドアン大統領は地震の被災地への訪問を実行し、テレビ番組出演に集中する。国民同盟の大統領候補であるクルチダルオール氏は遊説を強化させる。
■エルドアン氏の戦略
第一回投票で優勢であったエルドアン大統領は、この期間、特にテレビ番組出演に集中する予定だ。エルドアン氏は、選挙前の週末に地震被災地に相次いで訪問することが予期されるのに加えて、投票総数が多い一部の県で再び選挙集会を行う予定である。
■組織への警告
エルドアン大統領は公正発展党の中央執行委員会のメンバーにも仕事を割り当てた。公正発展党の組織に対して「決して易きに流れるな」と警告した。投票数が多いアンカラ、イスタンブル、イズミルのような県では中央執行委員会のメンバーが街で集会を開催し、エルドアンへの支持を求める予定だ。
■安定性と総合性
エルドアン氏は、決戦投票までの演説で「安定性」と「総合性」を強調する予定であり、国会で民主同盟が多数派を占める状態で、新たな会期にシステム不全をきたすべきではないと述べた。
■クルチダルオール氏の決選投票への戦略
共和人民党でも決選投票のため準備を始めた。選挙キャンペーンの戦略は決まりつつある。民主同盟の大統領候補であるケマル・クルチダルオール氏はテロ対策を強調して集会に出る。あらゆる形でのテロリズムに対して反対するメッセージを与える予定である。
■地震の被災地への訪問
一方で、集中的に集会を行う場所については第一回投票の結果が考慮される。戦略的に重要な場所が優先される。クルチダルオール氏は被災地への訪問も計画している。
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( 翻訳者:伊藤颯汰 )
( 記事ID:55613 )