カンヌ映画祭、最優秀主演女優賞にメルヴェ・ディズダル
2023年05月27日付 Cumhuriyet 紙


俳優で芸術家でもあるメルヴェ・ディズダルさんは、ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督の新作「乾いた草の上で」の役でカンヌ映画祭の「最優秀主演女優賞」を受賞した。

今年で76回を迎えるカンヌ映画祭で受賞者が発表された。最優秀主演女優賞は、「乾いた草の上で」の演技でメルヴェ・ディズダルさんに与えられた。

■脱出を模索する村の先生がテーマ

映画は、トルコの辺境での義務的任期を終え、他の教師のヌライ(メルヴェ・ディズダル)と出会うまで[任地を]離れることができるかについて絶望していた、サメト(デニズ・ジェリロール)という若い美術教師をテーマにしている。

■全ての女性にプレゼントする

映画のヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督は、会見の中で、この映画では若くして辺境地域に赴任させられた公務員、教師たちの個人的な信念が次第に落ちていく様を描きたかったと述べた。最優秀主演女優賞を受賞したメルヴェ・ディズダルはスピーチで、「この賞を自分自身に相応しいと思われることのために、屈せずに行動を起こし、このためにあらゆることを危険を顧みずに実行し、何があっても希望を抱くことを諦めない全ての女性と、トルコで自分に相応しい素晴らしい日々を過ごそうと希望する全ての挑む魂に贈ります。」と述べた。

■ディズダルのスピーチの全ては次のとおり。

「この映画で演じたヌライという人物は、彼女が信じているものと自らの存在のために闘いを挑み、このためにこのツケを払わされる女性である。

私は、彼女を知り理解するのに長い時間をかけたかった。しかし、残念ながら、私が暮らしている地域で女性であることは、ヌライや彼女のような人が抱く感情を、生まれたその日から刷り込まされる。

この賞を、ヌライと彼女のような女性の闘いに力を与えるため、この賞を、自分自身に相応しいと思われることのために、屈せずに行動を起こし、このためにあらゆることを危険を顧みずに実行し、何があっても希望を抱くことを諦めない全ての女性と、トルコで自分に相応しい素晴らしい日々を過ごそうと希望する全ての挑む魂に贈ります。」

■映画はトルコでは7月12日に公開

ヌリ・ビルゲ・ジェイランが監督した「乾いた草の上で」は、2023年7月12日に公開される。

(後略)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:55684 )