UAE:行き場を失ったロシア産金の輸入受け皿となるアラブ首長国連邦(2)
2023年05月31日付 al-Quds al-Arabi 紙
■アラブ首長国連邦がロシア産金流入に向けた主要な門戸となる
【ロンドン:ロイター通信】
経済開発協力機構の金源専門家のルイス・マーシャル氏によると、ロシア産の金は溶解・再鋳造されたうえで、原産国や源を隠しながら欧州や米国での市場を見つけることが可能だという。
さらに同氏は続けて、「ロシア産の金がやって来れば、これを現地の鋳造所で再鋳造し、現地の銀行や貿易業者を通じて原産国を特定したうえで、市場で売却することが可能である。ここにリスクが潜んでいるのである…。このために、制裁規則に違反しないことを望む購入者らにとって、デューディリジェンスの手続きが不可欠なのである」。
UAE金地金市場委員会は、同国が違法商品や資金洗浄のほか、制裁対象団体との取引に関する取り締まりを、明確かつ厳格な管理プロセスを通じて行っていると述べた。
さらに委員会はUAEが、国連が決定したような現行の国際規範に準拠しつつ、国際的な取引相手との開かれた公正な取引を継続するつもりであると付言した。
米国政府はロシアを排除しようとする試みにおいて、UAEとトルコを含む国々に、仮に自国の制裁対象主体との取引を継続する場合、G7各国の市場を失う可能性があると警告した。
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( 翻訳者:廣瀬治基 )
( 記事ID:55692 )