■新たな候補者:レバノン大統領選挙の停滞を解消する存在
【ラービハ・サイフ・アラーム(アフラーム政治戦略研究センター研究員)】
レバノンでは、7か月間にわたり硬直している大統領選挙問題において、新たな人物の名前を広める新しい動きがこの数日間の間で起こっている。その中で最も注目すべき人物の名前は、元財務大臣であり、現在は国際通貨基金の中東及び小アジア部門の責任者であるジハード・アズウール氏である。ジハード・アズール氏の名前は潮流や分極化を超えた合意を得た候補者として、数週間前から挙がっていた。しかし、シーア派2派による支持を受け、空席となっている大統領の座をすぐに埋めることができる唯一の候補者であるとして過去2か月間でその名が広まったヒズボラの有力候補者であるスライマーン・フランジーヤ氏の対抗馬として、キリスト教ブロックからの支持を得ている候補者だと認識され、同氏の出馬は異彩を放つ重要性を獲得した。
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( 翻訳者:藤垣順気 )
( 記事ID:55709 )