新外相フィダン、最初の一言は?
2023年06月06日付 Cumhuriyet 紙
新たな外務大臣はハカン・フィダン氏となった。職務をメブリュット・チャヴシュオール氏から引き継いだハカン・フィダン氏の就任後初の発言は注目を集めた。
トルコ国家情報機構長官から外務大臣へ迎えられたハカン・フィダン氏は、引継ぎ式とともにメブリュット・チャヴシュオール氏から役職を引き継いだ。
引継ぎ式後に声明を行ったチャヴシュオール氏は、フィダン新外相の成功を祈るとともに「引継ぎは国家政策における継続性を示すものだ。国家におけるリレーである。私もこのリレーに加わり、栄光なる国家と国民を代表する栄誉へと加わることを望んだ。まず偉大なるアッラーのご意志、そして国民が与えた権限と親愛なる大統領の決定によって、そのバトンを受け継ぐことで我々は外務大臣となった。2014年8月29日に着任して以降、この責務を名誉に感じ働いた。我々の外交的アイデンティティとは切り離せない、我々の外交組織の基盤が敷かれてからの500年周年の今年を祝福する。しかしながら、以下のこともまた事実である。トルコ人がいるすべての場所で国家があり、国家がある場所では外交がある。私が初めに職務を引き継いだ時話したように、こうした歴史ある伝統を信じることの、そして世界が羨望のまなざしを向けるトルコ人外交官たちと働く安心を味わった。これは同時に大きな責任を伴った。8年間背負ってきたバトンを、尊い兄弟であるハカン・フィダン氏へと引き継ぐ。最も困難な土地の最も繊細な問題において国家と国民の存続をともに守っていく。今後も常に大臣と省の指示のもとで活動を続けていく。」と語った。
■ハカン・フィダンからの初めての声明
式で発言したフィダン新外相は、「MITでの13年間続いた、重大な責任を要する責務の後、等しく責任が求められる外務大臣へと任命されることで、自身へと示された信頼と評価に対して、敬愛する我が大統領へと感謝を述べたい。今日を私にとって意義深いものにした他の理由は、尊敬するメブリュット・チャヴシュオール氏からこの役職を引き継ぐことである。」と述べた。
チャヴシュオール氏との友情が大学時代まで遡ることに触れたフィダン新外相は、「その後、彼は外務大臣へ、私はMIT長官へと任命された。この期間、綿密な連携と大きな信頼関係の下で重大で困難な責務をともに果たした。彼は公人、政治家、そして最も大事なことだが人として、そして親友としていつも優れた徳を示した。また、私にとって大切なことは、2003年にトルコ国際事業総局長に任命されて以降の20年間の間、緊密に働いてきた、そして関係者が世界中で身を捧げているのを自分自身で見てきた、そして多くの関係者の名前を知っている外務省の職務を引き継ぐことである。共和国設立から100周年、我々の外交機関の基礎が敷かれてから500周年の今日、その中に身を置くことが出来て大きな幸せと誇りを感じている。この職務において、国民の信頼を得て、再選を果たした大統領のビジョンと大統領によって体現された価値観に適した形で、国家と国民の一体性、安全と繁栄のために全力で取り組んでいく。国家のあらゆる影響からの独立と国民主権を基礎とした国家外交ビジョンを継続して進めていく。」と発言した。
■ハカン・フィダンへの祝電
イランのヒュセイン・アミール・アブドゥラヒヤン外相は、レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領によって発表された新たな閣僚人事で外相に任命されたハカン・フィダン氏に電話をかけ祝福した。ハンガリーのペーテル・シーヤールトー外務・貿易大臣もハカン・フィダン氏に電話で祝福を伝えた。
■MI6のムーア長官、偽のアカウントを本物と勘違い
イギリスのジェームズ・クリバリー外相とイギリス秘密情報部のリチャード・ムーア長官は、ソーシャル・メディアのアカウントで発表したメッセージで、外相に任命されたハカン・フィダン氏を祝福した。クリバリー外相は、メッセージで「ハカン博士のトルコ外務大臣への任命を祝福する。イギリスとトルコはともにテロの脅威と戦っている。そしてNATOでも隣あって活動している。ともに働くことをそして友好関係を深めることを楽しみにしている。」と述べた。
イギリスの元在トルコ大使であるムーアMI6長官は、メッセージでフィダン外相のものと勘違いした偽のアカウントをタグ付けし、トルコ語で、「親友でもあるかつての同僚の新たな役職での成功を祈る。幸運が訪れますように、我が大臣よ!」と投稿した。ムーア氏は偽のアカウントをメッセージに付け加えたことに気づくと、新たにトルコ語で、「なんてこった、これは恥ずかしい!しかし、アカウントはパロディだが、この思いは本物である。」と述べた。
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( 翻訳者:村田七海 )
( 記事ID:55731 )