マルマラ海の日に因んでダイバーたちは「海底」掃除を行い、水中からテレビ、パソコン、携帯電話、自転車、ゴムタイヤ、ヘルメット、靴、かつら、椅子が出てきた。見物者の目に信じられない廃棄物が海岸で陳列された。
6月8日のマルマラ海の日と環境週間の一環で、イスタンブル広域市(İBB)職員たちは、カドゥキョイとオルタキョイで海の掃除をおこなった。
マルマラ海の上を覆うプランクトンについで、掲げられた事業プランが成果をもたらし始めた。しかし戦いは熱心に続いている。İBBの職員たちは、毎日のルーティンである海の清掃を、今回は認識してもらうために市民の目の前に陳列した。イスタンブル環境管理産業・通商株式会社(İSTAÇ)のダイバーは、オルタキョイとカドゥキョイで海に飛び込み、四隻の清掃船と四台のモービル海岸清掃チームもゴミを集めた。集められたゴミはオルタキョイとカドゥキョイの海岸に並べられた。
■一日20トンのごみ
İBB環境保全課アイシェン・エルディンチレル課長は、イスタンブルを取り囲む海の底から一日で20トンのごみを取り出したと明らかにし「毎年世界平均で4億トンのプラスチックが生産され、この半分は一度きり使って捨てられる。推定で年に1900万から2300万トンのプラスチックごみが湖、川、海に捨てられている。ゴミとして捨てられていない廃棄物は風で海に向かう。下水道は廃棄物を浄化して海に注いでいる。なので家庭の液体油を洗面所に流さないでほしい。なぜならこうした油の処理が難しいからだ。」
■テレビ、カツラ、椅子…
ダイバーによって海から引き上げられたものの中にはテレビ、パソコン、携帯電話、自転車、ゴムタイヤ、ヘルメット、靴、椅子のようなゴミもあった。
■海面の500万平方メートル
İBBとİSTAÇは、特殊設計の14隻の海面清掃艇でもって年に500万平方メートルの海面を清掃している。イスタンブルではさらに3隻の環境監視艇が24時間体制で監視を行っている。イスタンブルの515キロの海岸線を36のモービル清掃チームが担当している。夏の期間ではイスタンブルの400万平方メートルの海水浴場で10のモービル清掃チームと13台の海岸清掃マシーンが稼働している。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:鈴木敬人 )
( 記事ID:55747 )