官報で発表された決定によると、中央銀行総裁にハフィーゼ・ガーイェ・エルカン氏が任命された。
トルコ共和国中央銀行総裁にハフィーゼ・ガーイェ・エルカン氏が任命された。大統領の任命決定は官報の今日の号で発表された。これによると、中央銀行総裁にハフィーゼ・ガーイェ・エルカン博士が任命され、中央銀行総裁のシャハプ・カヴジュオール氏は銀行業務・規制監視委員会委員長に任命された。
■初の女性総裁
国外で重要な金融のキャリアを積んだエルカン氏は中央銀行史上で初の女性総裁となった。
■エルカン氏の公式Twitterアカウント不明
トルコ共和国中央銀行総裁エルカン氏の公式Twitterアカウントが不明であることが分かった。
■ハフィーゼ・ガーイェ・エルカンとは?
1982年にイスタンブルで生まれたエルカン氏は、イスタンブル男子高校(男女共学)を卒業した後、ボアズィチ大学産業工学課を2001年に終了した。
エルカン氏は、アメリカで教育を続け、2005年にプリンストン大学でオペレーションズ・リサーチと金融工学の分野で博士号を取得した。エルカン氏はハーバード・ビジネススクールで経営学、スタンフォード大学、リーダーに関する教育プログラム2つを完了した。
2005年にゴールドマン・サックスでキャリアを開始したエルカン氏は、ここで働いた9年間、アメリカ合衆国の主要な銀行や保険会社の取締役会、上級管理職メンバーに向けバランスシート管理、ストレス管理、資産運用プラン、リスク管理、企業買収・売却の問題について諮問役を行った。
2014年にファースト・リパブリック・バンクで働き始めたエルカン氏は、ここで働いた8年の間、共同CEO、社長、取締会メンバー、投資ディレクター、預金ディレクター、リスク共同ディレクターの任務に就いた。
エルカン氏は、本店をアメリカに置く宝石会社であるTiffany&Coで2年、取締役会のメンバーとなり、2022年にはフォーチュン500にも名を連ねた世界的な金融コンサルティング会社、マーシュ・アンド・マクレナンの取締役会にも参加した。
サンフランシスコ・ビジネスタイムス誌の2018年の調査によれば、エルカン氏は、アメリカの100の主要な銀行で頭取もしくはCEOの役職に就く唯一の40歳以下の女性であり、同年、サンフランシスコ・ビジネスタイムス誌の「40 under 40」、とクレイン・ニューヨーク・ビジネス誌の「40 under 40」に名を連ねた。
エルカン氏は2019年にもクレインの「銀行及び金融セクターの重要な女性リスト」、アメリカン・バンカー誌の「注目すべき女性リスト」に載った。
銀行、投資、リスクマネジメント、テクノロジー、デジタル革命に関する専門家であるエルカン氏は、プリンストン大学オペレーションズ・リサーチ、金融工学課の諮問評議会で働いている。
■その他の任命は以下の通り
同時に官報で発表された決定によると、大統領特別事務局長にハサン・ドアン准教授が再び任命された。行政監督局にメティン・クラトゥル博士が再命された。戦略・予算長にはイブラヒム・シェネル氏が再び任命された。法務局長にユヌス・アヌンジュ氏が再び任命された。国家文書局局長にウウル・ウナル氏が再任された。
国家安全保障会議事務局長にセイフッラー・ハジュミュフテュオール氏が再び任命された。ファフレッティン・アルトゥン教授は通信庁局長に再任された。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:大屋千寛 )
( 記事ID:55748 )