アブドゥルカディル・ウラルオール運輸インフラ大臣は、ボスフォラス、ダーダネルス海峡を通過するだけ(寄港なし)の国際船舶から徴収する料金設定が7月1日付で見直されると述べ、海峡通過料金は(船舶の)純トン数あたり4.42ドルに引き上げられると発表した。
アブドゥルカディル・ウラルオール運輸インフラ大臣は、どの港にも寄港せず両海峡を通過するだけの船舶から徴収する通行料を改定したと発表。同大臣は、文書発表のなかで、「昨年(2022年)、我々はボスフォラス、ダーダネルス海峡がもたらすトルコへの外貨収入を引き上げるべく39年ぶりに通行料を引き上げた。そしてこの7月1日に更なる値上げをおこなう。料金改定に伴い、両海峡を通過する国際船舶は、今後発表する料金表に基づいた新料金を支払うことになる」と述べた。
ウラルオール大臣は、海峡の通行料にはモントルー条約の規約が適用されるとし、「1983年から2022年10月7日まで、両海峡を通過する国際船舶には、純トン数あたり0.8063ドルが課されていた。2022年10月、我々は大統領裁定によりに39年ぶりにこの料金を改定し、純トン数あたりの料金を4.08ドルに引き上げた。この料金は2023年7月1日以降さらに引き上げられ、純トン数あたり4.42ドルとなる」と話した。
■「毎年更新」
ウラルオール大臣は、ボスフォラス、ダーダネルス海峡通過時にどこにも寄港しない船舶からはモントルー条約に基づいて医療、灯台、救援の3サービスに対して料金を徴収しているとし、「この料金は純トン数(NRT)あたりで算出され、単位は「ナポレオン金貨」が基準となっていた。つまり昨年まで料金は一定のままだった。しかし今後、この料金を大統領裁定に基づいて毎年改定する」と話した。
■「外貨収入増が見込まれる」
同大臣は今回の料金改定の一例を挙げ、「これまで、純トン数1万トンの船舶なら、灯台、救援、医療サービスに対し合計3,240ドルを支払っていた。2022年10月の第一次改定を経てこの料金は16,393ドルに引き上げられた。そして7月1日に可決される予定の新料金設定では、純トン数1万トンの船舶は17,760ドルの支払い義務を負う。この料金改定により我々はトルコへの外貨収入を増加させる歴史的な一歩を踏み出すことになる」と述べた。
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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:55763 )