モロッコ政府はセウタ市とメリリャ市のモロッコ性にこだわる..EUとスペイン政府は、両市がスペイン領であると強調する
2023年06月02日付 al-Quds al-Arabi 紙


ロンドン【クドゥス・アラビー】

EU委員会は、委員会高官の一人の発言を擁護した。この高官は、セウタとメリリャをスペイン領だとみなした。これは、ラバトの政府がEU委員会に提出した、両市に対する主権の性質に関する抗議に対する委員会の反論でのことだ。

EU委員会副委員長でギリシャ人のマールグリティス・シーナース氏は、以前の発言でセウタとメリリャをスペイン領とみなした。スペインのエルパイス紙は、モロッコがEU委員会に提出した、問題の発言を拒否する抗議の書簡を掲載した。モロッコ政府のムスタファー・バーイタース報道官は、今週木曜日(=6月1日)の記者会見で抗議の書簡の内容を強調した。同報道官は記者会見で、両市のモロッコ性を強調した。バーイタース報道官はEU委員会を批判する一方、スペイン政府との関係を称賛した。これは、モロッコが特にこの時期にスペイン政府との危機の原因にしたくない希望を示している。この時期とは、来る7月23日にモロッコで昨期の議会が任期満了を迎えるという特別な選挙の雰囲気があるからだ。

これに対し、モロッコの立場に反論し、スペイン政府は、モロッコ政府がEU委員会に送ったマールグリティス・シーナース副委員長に抗議する書簡で、セウタとメリリャをモロッコの都市だと述べたことに抗議する口上書を発出した。これは、EFE通信社を基にマドリードの外交筋が述べたことだ。スペイン政府はこの書簡で、両市の国境は国際的に認められていると表明しつつ、占領された二つの都市と言及した用語を断固拒否した。

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( 翻訳者:藤井孝成、若杉宗一郎、大石明穂 )
( 記事ID:55775 )