エジプト:収監者らが権利侵害に対するストライキの実施をほのめかす書簡が刑務所から流出(2)
2023年06月11日付 al-Quds al-Arabi 紙
◾️エジプトのアビー・ザアバル刑務所から流出した書簡…侵害行為に対向ためにストライキを警告する収監者たち
【カイロ:本紙】
アビー・ザアバル刑務所の収監者たちの中で最も多い不満は、刑務所の監房が過密状態であることである。というのも、一つの監房に入れられている収監者の数は、昨年の夏ではたった33人であったが、(現在では)少なくとも45人に達し、それぞれの収監者に割り当てられた床の就寝スペースはわずか40センチメートルにも満たないようになったのだ。
収監者たちは刑務所の監房内でこのようなひどい過密状態にある原因が、内務省が大カイロ都市圏(カイロ県、ギザ県、カルユービーヤ県)で捜査を受けている人のほとんどを検察庁と高等裁判所がある首都に近いという理由でその刑務所に送っていることに起因すると考えている。
書簡の内容によると、夏が到来しても、刑務所の管理局は刑務所の監房を増やさなかったただけでなく、収監者たちに対して飲み水あるいは生活用水を定期的かつ十分に提供しなかったという。これにより収監者の間で皮膚病が流行した。また、監房内では高温で換気設備がないため窒息状態となる場合もあった。
(後略)
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( 翻訳者:下田光沙 )
( 記事ID:55809 )