ガザ:イスラエル当局が囚人の口座から治療費の徴収を開始(1)
2023年06月21日付 al-Quds al-Arabi 紙


■刑務所当局は人種差別的な決定を実行し、「カンティーナ」口座から囚人に治療を支払わせる

【ガザ:本紙】

刑務所当局は、国際法に違反する恥ずべき行為として、囚人に対する治療費の請求を開始するという、人種差別的な措置を講じる法律を制定した。それは、癌を患っているワーリド・ダッカ受刑者に対する虐待政策を続行している最中のことである。

≪治療費の支払い≫

上記の措置は、過激派の国家安全保障大臣であるイタマル・ベングヴィール氏が、イスラエルの刑務所長官であるケイティ・ペリー氏に発した指示に基づいて行われたものであり、イスラエルの刑務所の囚人たちに対し、所内で提供される歯科治療費を支払うことを義務つけるものである。

パレスチナ囚人・元囚人問題委員会は、イスラエルの刑務所管理局が、歯の炎症や損傷を治療するために歯科医院を訪れる囚人の「カンティーナ」口座から、預金を差し引きし始めたと報告した。これは医療面での放置政策の結果であり、ベングヴィール氏の指示を実行に移したものだ。

同機構が明らかにしたところによると、刑務所管理局が、刑務所もしくは勾留所内の歯科医院において、1時間の治療を175シェケル(1ドルは3.6シェケル)と事前に定めており、医師に囚人の治療期間を制限する権限を付与したとという。「カンディーナ」口座から時間あたりの一定額が事前に差し引かれ、医師がその規定時間を超えることは認められないためだ。

(2)に進む

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:笠井野乃果 )
( 記事ID:55828 )