アックユ原子力発電所、間もなく発電開始、完全操業は2028
2023年06月29日付 Hurriyet 紙
アルパルスラン・バイラクタル・エネルギー天然資源大臣は、アックユ原子力発電所で近日中に発電が開始され、2028年までに発電所全体の稼働が計画されていると明らかにした。
トルコ初の原子力発電所であるアックユ原子力発電所を訪問したバイラクタル大臣は、作業員たちと犠牲祭を祝った。バイラクタル大臣にはメルシン県知事のアリ・ハムザ・ペフリバン氏、公正発展党のメルシン県選出のアリ・クラトゥル国会議員、アックユ原子力発電所の幹部らが付き添った。バイラクタル大臣はここで職員たちと食事した。その後バイラクタル大臣は、記者団の取材に応え、以下のように語った。
「担当大臣として最初の訪問先として地震被災地を訪問した。その後シュルナクへ行った。そこで非常に重要な石油を見つけ、調査を行った。今日は約3万人近くの作業員たちと犠牲祭を祝うためにここに来た。彼らと犠牲祭の食事をいただいた。監督者の方々から作業に関する情報を受け取った。もちろん、トルコがここ21年間エネルギー分野でおこなってきた大統領率いる静かなる革命は非常に重要だ。トルコはこの間多かれ少なかれエネルギー生産を3倍にした。今、このエネルギー革命の新たな段階に入りつつある。我が国のエネルギーおよび鉱業政策の最も重要な鼎の一つが原子力エネルギー分野であり、トルコの原子力エネルギー計画の嚆矢であるアックユ原子力発電所のために、4月27日ここに最初の核燃料を現場に運びこんだ。つまり、私たちは国際的な原子力施設にいる。プロジェクトは急速に進行している。近日中にこのプロジェクトで発電を行い、うまくいけば毎年原子炉を一基ずつ稼働させることによって、今後2028年までにこのプロジェクトを完全に稼働させることを目指している。」
■「第二、第三発電所については交渉が続く」
バイラクタル大臣は、アックユ原子力発電所でトルコの電力需要の約10パーセントが満たされると強調し、次のように述べた。
「少なくともこれと同じくらい重要なことは、このエネルギーを二酸化炭素を排出せず発電することになることだ。したがって、環境面に多大な貢献をすることになる。これは約3500万トンの二酸化炭素排出を防ぐプロジェクトである。したがって、我が国の原子力計画は、実際に環境及びエネルギー供給の安全保障・多様化の点から重要である。もちろん当プロジェクトは唯一のものではない。このプロジェクトに加え、第2、第3発電所についても引き続き鋭意交渉を続けている。第2、第3の原子力発電所プロジェクトを早期に稼働させたい。トルコの原子力エネルギープログラムでは、小型モジュール炉も重要である。今後私たちは原子力に多額の投資を行いたいと考えている。トルコの原子力エネルギーはエコシステムに大きく貢献する。人材・産業面にも貢献する。約800名もの学生たちが海外で教育を受け、一部は帰国している。300人近くがここで働いている。雇用、人材育成の基となる点で重要性がある。
地域の人たちにも利益のあるプロジェクトである。約65億ドルの地場産業、トルコ産業に貢献するプロジェクトである。他のプロジェクトでも、より顕著に同様な利益を皆さんとみられることを願う。この機会に全ての国民の皆さんの犠牲祭をお祝いする。」
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( 翻訳者:芝田幸恵 )
( 記事ID:55890 )