トルコ、ローマ帝国セウェルス帝像の頭部の返還要求
2023年07月05日付 Hurriyet 紙


トルコは3月にアメリカが返却したセプティミウス・セウェルス帝像の失われた頭部をコペンハーゲンに返還するよう求めている。

トルコはデンマークの首都、コペンハーゲンに所在する博物館で展示されている、西暦145年から211年まで生きたローマ帝国のセプティミウス・セウェルス帝像の頭部を返還するよう要求している。ニューヨークのメトロポリタン美術館に個人コレクションの一部として貸し出されたローマ皇帝像が3月に頭部を破損した状態でトルコに返還された。この像は1960年代に行われた違法な発掘調査でボルドゥルにおけるボウドン古代都にて発見され、国外に持って行かれたと推定されている。トルコ政府関係者によれば、セウェルス帝の失われた頭部は50年以上コペンハーゲンにあるニイ・カールスベルグ・グリプトテク美術館で展示されている。

■セウェルス帝の像

同美術館のコレクション監督者であるルーネ・フレデリクセン氏は、フランスのAFP通信社に対して行った説明の中で「この2つのものが同体であるとの確信に至っていない。」と述べた。在デンマークのトルコ外交官のメフメト・ブルト氏は「銅像はトルコのボウドンからきたものだ。返還されるよう要求する。」と述べた。ブルト氏は美術館との協議は始まったものの、結果がまとまるまでには時間がかかるだろうと述べた。

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( 翻訳者:伊藤颯汰 )
( 記事ID:55915 )