イスラエル:司法制度改革法案を可決 史上最大規模の抗議活動は継続、混乱激化
2023年07月25日付 al-Quds al-Arabi 紙


■「内乱」状態のイスラエル:ネタニヤフ首相への抗議でも拡大…デモ隊を狙った車で複数の負傷者も

【ナザレ:ワディーウ・アワーウダ:本紙】

国内外からの激しい反発にもかかわらず、イスラエルの連立与党は、「合理性」に基づく審査を廃止する法案を最終承認した。今回の法案は、最高裁判所が(不合理と判断した)政府や閣僚の決定を無効にできないようにする内容となっている。野党が政治体制に対するクーデターと見なす本法案を政府が推し進める意向を示していることから、数日以内に混乱の拡大が危惧される中、抗議デモが頻発し、デモ参加者は各地で道路や交差点を封鎖し、警察との激しいもみ合いになった。

最終決定の前には投票延期を可能する妥協案を模索する土壇場の努力が続けられた。ジョー・バイデン米大統領もヘブライ語ウェブサイト「ワラ」を通じて、ネタニヤフ首相に採決を延期するよう求めた。

イスラエルのアイザック(イツハク)・ヘルツォーク大統領は、イスラエルは非常事態下にあると述べ、連立政権と野党が責任を持って実現可能な合意に達する必要性を強調した。

ヘブライ語放送局「チャンネル12」によると、総合治安局(シン・ベト)のロネン・バー長官は昨夜,
野党指導者のヤイール・ラピッド氏との会談で、「現在の状況は国家の安全保障を揺るがし、イスラエル各地の道路には暴力と混乱の恐怖が渦巻いている。混乱を回避するには幅広い理解に達することが不可欠である」と伝えた。

(後略)

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( 翻訳者:杉浦駿 )
( 記事ID:56041 )