パレスチナ:パレスチナとイスラエル、両国間の緊張緩和に前進
2023年08月18日付 al-Quds al-Arabi 紙

■パレスチナ人囚人はイスラエルの収容所内での抗議運動を一時休止

【ラマッラ:ドイツ通信社】

今日金曜午後、パレスチナ人囚人代表委員会はイスラエルの収容所管理局と、緊張緩和のための相互合意に至ったと発表した。これによりパレスチナ側は抗議運動を休止する。

囚人の国民運動国家緊急高等委員会は、ジャーナリストらに配布した声明で「我々の直近の運動や様々な方法での民衆の支援が、我々を満足のいく結果に導き、抗議の歩みを休止させるに至った。」と述べた。

また、「我々の合意は現実に実行されるが、必要とあらば、無期限ハンガーストライキを含む、抗議運動を再開する用意はあると強調しておく。」と付け加えた。

そして、今日金曜正午、イスラーム抵抗運動(ハマース)は、イスラエルの収容所にいる囚人たちを支援し、彼らに対する抑圧の停止を要求するため、ガザに点在する地域において民衆の座り込みを企画した。

一方、マフムード・アッバース・パレスチナ首相率いる「ファタハ」は、「パレスチナ人囚人に対するイスラエルのいかなる侵害も、現場の状況に重大な結果をもたらすだろう」と警告した。

上述の声明は昨日午後、イスラエルの収容所が囚人へ攻撃を続けていることに対し、パレスチナ解放機構の囚人団体とパレスチナ人囚人の会が共同声明で、「数百人の囚人がハンガーストライキを準備している」と発言したことを受けて出された。

またこの声明は、「イスラエル当局がネゲブ刑務所からナフハ刑務所に移送した75人の囚人が、自らがさらされている抑圧を拒絶するためにハンガーストライキを決定した。」と明らかにした。

イスラエルは、約5,000人のパレスチナ人を拘束しており、そのうちの数十人が逮捕された状態で20年以上過ごし、1,000人以上の拘束者が、裁判や正式な起訴なしに行政拘禁されている。

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( 翻訳者:大森耀太 )
( 記事ID:56183 )