シリア:経済危機に対する抗議活動が広がりを見せるなか、デモ隊と軍が衝突する(1)
2023年08月23日付 al-Quds al-Arabi 紙


■シリア:政権に対する抗議活動が継続…ダルアーで政府軍がデモ参加者に発砲する

【諸首都:本紙、ヘバ・ムハンマド】

当局が講じた新たな経済措置に対する抗議活動が広がりを見せるなか、活動家やウォッチャーは、昨日火曜日(22日)、シリア南部にあるスワイダー県のおよそ十の町村で群集が反シリア政府のスローガンを叫んだと述べた。

スワイダー県のメディア報道の提供に力を入れる活動家たちのプラットフォームであるサイト(スワイダー24)は、県の中心であるスワイダー市での大規模デモ行進のなかで政権の打倒を求めるスローガンが響いたと報じた。別の街の少年は食料品の値上げに言及しながら、ポテトチップスの値上げの原因を問うプラカードを掲げていた。

シリアは窒息するような経済危機を経験しており、これにより自国の通貨価値の崩壊が加速するなか、先週1ドル=15500シリア・ポンドに達する記録的な水準の通貨安となった。ちなみに、シリア・ポンドは12年前のシリア内戦開始時には1ドル=47シリア・ポンドで取引されていた。シリアのドゥルーズ派の大半が居住するスワイダー県は紛争開始時から政府の支配下に留まっており、他の地域で起きている混乱はほとんど免れている。政府が支配する地域では政府への明らかな反抗はいまだ稀であるが、同県では先週、ガソリンの値上がりにより食料の確保のために苦心している家庭への負担が増えたことが原因で反政府デモが勃発した。

(2)に続く

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( 翻訳者:玉川公子 )
( 記事ID:56204 )