シリア:経済危機に対する抗議活動が広がりを見せるなか、デモ隊と軍が衝突する(2)
2023年08月23日付 al-Quds al-Arabi 紙


■シリア: 政権に対する抗議活動が継続…ダルアーで政府軍がデモ参加者に発砲する

【諸首都:本紙、ヘバ・ムハンマド】

シリアで内戦の展開を監視しているシリア人権監視団は、政権に対する抗議デモはこれまで一週間続き、県内の11の市町村が参加していると述べた。また、いくつかの地域で全ての政府機関と商店が完全に閉鎖していると付け加えた。一方、シリア当局は講義に対して公式にコメントしていない。また、親政府系新聞『ワタン』は火曜日、デモ参加者らが銀行や政府機関、パン屋の業務を妨害したと報じた。

女性達の参加が目立つ中で、住民たちはシリア政権の退陣を要求しており、スィール広場ではデモ参加者の数が増加した。シリア人権監視団によれば、「今日水曜日に抗議の呼びかけが改めて行われ、特に多くのグループが恐怖という壁を壊して街頭に繰り出したことで、ストライキは今後数日間続く」ことは明らかだという。また、南部では、ダルアーの西にあるナワ市で夕方にデモが発生し、道路が封鎖されタイヤが炎上した。一方、デモ参加者が道路を封鎖したことへの対応として政権軍は銃弾を発砲した。

ダルアーでは、「ホーラン自由同盟」のスポークスマンであるアイマン・アブーヌクタ氏が本紙とのやりとりのなかで、ナワ市にある軍事治安部門の分遣所や地区総局に駐留する政府軍は、デモ参加者に発砲してデモの解散を試みた。また、同様にナワ市でデモの解散を試みた政権軍のパトロール隊と身元不明の人々との間で衝突が発生したと述べた。

シリア北部に関しては、シリア民間防衛隊の副隊長であるムニール・ムスタファー氏が本紙に対して、イドリブ県南部のザーウィヤ山にあるイフスィム町を狙った政府軍とロシアによる砲撃の結果、政府軍の爆撃によりイドリブで民間人3名が死亡し、また同じ地方にあるカンサフラ町とバルユーン町郊外、さらにはアレッポ西部のアブザムー町を狙った同様の砲撃があったと述べた。

(1)に戻る
(3)に続く

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:玉川公子 )
( 記事ID:56211 )