シリア:経済危機に対する抗議活動が広がりを見せるなか、デモ隊と軍が衝突する(3)
2023年08月23日付 al-Quds al-Arabi 紙


■シリア: 政権に対する抗議活動が継続…ダルアーで政府軍がデモ参加者に発砲する

【諸首都:本紙、ヘバ・ムハンマド】

その一方で、シリア人権監視団は、シャ―ム解放機構の構成員3名(うち1名は航空交通の監視に従事)が死亡し、一方でシャ―ム解放機構の構成員7名と女性2名を含む民間人5名が負傷したと述べた。なお、これは国内避難民キャンプの一つの近くにある軍事拠点を標的としたロシアの戦闘機による昨日の空襲によるものであったという。ちなみに、その国内避難民キャンプはイドリブ北部の田園地帯にあるシャイフ・バハル町とマアラ・ミラン町間に位置している地域にあり、そこには激しい爆発の結果破片が到達したという。

また、昨日火曜日には、イドリブ県南部の田園地帯にあるビースクラ村の政府軍とイラン系「テロ組織」の拠点からイドリブの自動車を狙った砲撃が行われた。一方シリア民間防衛隊(ホワイトヘルメット)の複数の情報筋は、この砲撃により民間人3名が負傷し近くの病院に搬送されたが、それ以上の詳細はないことを報告した。

2018年9月、トルコ政府とロシア政府は、2017年のアスタナ会合においてトルコ、ロシア、イランの間で交わされた「緊張緩和地帯」合意に含まれていたイドリブでの停戦を強化するための追加の了解覚書について合意に達している。しかし、シリア政府は2019年にこの地域への攻撃を激化させた。また、2020年5月5日、トルコとロシアはイドリブでの停戦に関して新たな合意に至ったが、シリア政府軍は時折この合意に違反している。

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( 翻訳者:玉川公子 )
( 記事ID:56212 )