シリア:シリア人水泳選手、イスラエル人選手が出場していることを理由に世界マスターズ水泳選手権バタフライ種目を棄権
2023年08月19日付 その他 - シリア国営通信 紙
■シリアの国際的水泳選手であるハマーム・ムウラー、シオニスト政体の選手が参加していることを理由に、東京で開催中の世界マスターズ水泳選手権200メートル・バタフライ競技を棄権
【東京:シリア国営通信】
国際的なシリア人水泳選手であるハマーム・ハーシム・ムウラーは、日本で開催された世界マスターズ水泳選手権にシオニスト政体の選手が出場していることを理由に、同大会の200メートル・バタフライ競技を棄権した。
ムウラーは200メートル・バタフライの代わりに、その2日前に行われ、専門外のためにもともと出場の予定がなかった100メートル・バタフライ競技に出場した。ムウラーの本来の出場目的や準備は200メートル・バタフライ競技に向けられたものであったが、これにシオニスト政体の選手が参加することが分かったために、彼はこれへの参加を正式に辞退した。
1973年にダマスカスで生まれたハマーム・ムウラーは、1990年から2004年まで水泳長距離種目のシリア・ナショナルチームに所属した。彼は国内、国際、あるいは大陸規模の数々の大会でトーナメントに出場した。また1990年から2004年にかけては、バタフライ種目で共和国チャンピオンシップのタイトルを獲得し続け、1990年のファジュル国際選手権では金メダル2個、銀メダル2個を獲得した。さらに1997年にアルゼンチンで行われた世界選手権の88km種目では6位に、1988年にギリシャで行われた30km国際競技では3位に、1999年に日本で行われた25km世界選手権では5位に、2000年にカナダで行われた15km世界選手権では2位にそれぞれ入賞した。ムウラーは2001年にはイギリスとフランスを隔てるドーバー海峡を水泳で往復した。さらに2002年には、カタールで開催されたアジア長距離水泳選手権大会で優勝し、2004年にクウェートで開催された同大会では銅メダルを獲得した。またムウラーは現在、シリア水泳連盟の会長を務める。
シリアの国際的な水泳選手であるムウラーは現在、2024年にカタール・ドーハで開催される世界水泳選手権への出場に向けて準備を行っている。
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( 翻訳者:国際メディア情報センター )
( 記事ID:56220 )