イスラエル、最大のイスラム教国・インドネシアとの国交正常化に向け秘密接触(1)
2023年09月06日付 al-Quds al-Arabi 紙
■占領下エルサレムにパプアニューギニア大使館が開設…続いて、イスラエルと最大のイスラム教国との間で秘密裡に連絡がとられていたことが明らかに
【ガザ:本紙】
占領国(イスラエル)が、世界最多のイスラム教徒を擁するインドネシアと秘密裏に連絡をとっていると、イスラエルの報告書が明らかにした。同国右派政権は、国交関係を拡大し、「アブラハム合意」に参加するアラブやイスラム教圏の国を増やそうと取り組みを続けている最中にある。
〈秘密裏の連絡〉
ヘブライ語紙『イェディオト・アハロノト』が発表した報告書によると、イスラエルがインドネシアの関係当局との間で行っている連絡は、両国の関係正常化を目指すものであるという。但し、イスラエル側の推測では、同国とサウジアラビアの関係正常化が合意されるまでは、インドネシアは正常化には踏み切らないだろうと指摘している。
またイスラエルの極右政権という性質からしても、現時点で正常化は実現しないだろうとの推測である。
今後の行方は、来年2月に予定されているインドネシアの大統領・副大統領選および議会総選挙の後に決まるとみられる。これらの選挙の結果がイスラエルとの関係正常化に関して、「決定的」なものになるという。
同紙によれば、インドネシアはサウジアラビアよりも先にイスラエルと国交を正常化するつもりなのか、あるいはサウジ・イスラエル間で先に正常化がなされることを望んでいるのか、イスラエル側では意見が一致していないという。
イスラエルの政府高官の中には、インドネシアが自国と接近するために動いていると考える者がいる一方、こうした見方を疑問視する声もあり、インドネシアはまだそのような段階にはないと見る者もいる。
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( 翻訳者:下宮杏奈 )
( 記事ID:56262 )