イスラエル、最大のイスラム教国・インドネシアとの国交正常化に向け秘密接触(2)
2023年09月06日付 al-Quds al-Arabi 紙

■占領下エルサレムに新たにパプアニューギニア大使館が開設…その後、イスラエルと最大のイスラム教国との間で秘密裡に連絡がとられていたことが明らかに

【ガザ:本紙】

疑問視する側の根拠としては、この数か月前にインドネシアがイスラエルの選手の入国を認めず、国際試合が開催できなくなったことを挙げている。これは、今年5月にバリ島で開催予定だったサッカーU-20ワールドカップに参加する際に、U-20イスラエル代表団が同国に入国するのを拒否されたときのことで、これにより国際サッカー連盟FIFAはインドネシアの大会開催権をはく奪し、開催地をアルゼンチンに変更した。

同紙は、あるイスラエル政府高官の話として、インドネシアがデモや抗議活動を恐れていることや、それゆえ先にサウジアラビアが正常化を進めるのを待っており、とりわけ現在のイスラエル政権の構成を考えるとインドネシアが同国との関係で具体的な段階を踏むのは困難であることを伝えた。

同紙によれば、イスラエルにはインドネシアとの外交関係がないため、両国間の関係を「ウォーミングアップ」するべく直接コンタクトするパイプが複数見つけられたという。

イスラエル側の分析では、インドネシアは国民がデモや抗議活動を起こすことを恐れており、それゆえまずはサウジ・イスラエル間の国交正常化を待つという。

インドネシアとイスラエルの間に外交関係がないことは知られているものの、両国の間に貿易や観光上の関係は存在している。同紙は、「安全保障上の協力関係」も存在しており、米国は両国の関係正常化に向けインドネシアを説得するために水面下で働きかけを行っていると伝えている。

(後略)

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( 翻訳者:下宮杏奈 )
( 記事ID:56263 )