チュニジア:「国家の破綻」は完全なフェイクなのか?大統領の威圧的な発言に批判の声も(1)
2023年09月11日付 al-Quds al-Arabi 紙


■サイード大統領は「国家の破綻」を語る者全員を恫喝…タブービー事務総長はチュニジア国民に国の現状を率直に伝えるよう求める。

【チュニス:本紙】

チュニジアのカイス・サイード大統領は、マルーワーン・アッバースィー中央銀行総裁に対し、チュニジアの現在の財政状況を明らかにし、国家財政が破産寸前でないことを国民に知らせ、安心させるよう求めた。

大統領は金曜日の夕方、アッバースィー総裁との会談で、「中央銀行の財務分析委員会は、ロビー活動とつながりのある団体による政党への偽装資金調達には厳正に対処しなければならない。これらのロビー団体は国家破綻説を広めている。彼らは金で雇われた熱狂的な口利き屋で、我々は全力で彼らと対決している」と断言した。

「チュニジアには、いかなる派閥の指示に従うことなく、チュニジア国民の意思に基づき、あらゆる困難を克服するために必要な能力がすべて備わっている」と付け加えた。

大統領は、国と制度を浄化し、すべての国家機関が協力して課題に取り組む必要性を強調し、「我々の選択、決定、主権について後戻りや妥協の余地はない。国家を改ざんしようとする者に居場所はない」と述べた。

農業省を訪問した際にも、食糧不足と結びつけて社会情勢を煽り、チュニジア国民を傷つけようとするロビー団体に言及した。

そして、「彼らは事あるたびに危機をでっちあげる。医薬品、牛乳、米、コーヒー、砂糖などの必需品をことごとく(市場から)消していく。私は国家が立ち上がり、その任務を果たしていくと断言する。危機を捏造し、チュニジア国民を飢餓状態に陥れようとする者には、法の力でもって立ち向かう」と断言した。

「ヨーグルトもチーズもあるのに、どうして牛乳不足などと言えるのか。さまざまな危機をでっちあげることが圧力をかける手段の一つとなった。男爵たちはこの国に牛乳危機を仕掛けようとしている」と言い切った。

(2)に続く

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( 翻訳者:玉川公子 )
( 記事ID:56292 )