チュニジア:「国家の破綻」は完全なフェイクなのか?大統領の威圧的な発言に批判の声も(2)
2023年09月11日付 al-Quds al-Arabi 紙


■サイード大統領は「国家の破綻」を語る者全員を恫喝…タブービー事務総長はチュニジア国民に国の現状を率直に伝えるよう求める。


【チュニス:本紙】

サイード大統領は、「チュニジアには豊かな自然と奇跡を起こす技術力がある。我々は戦略的な穀物備蓄を持っている。国民には(政府が)国民の願望を叶えるために尽力し、国と多くのプロジェクトを意図的に妨害してきた諸機関の浄化に努めるというメッセージを届けたい」と言い切った。

また、住宅・設備省を訪問した際、「今こそ、国家のために働かず、むしろ内部から国家を攻撃している潜入者たちを粛清するときだ。(ネット上には)真剣で重大な仕事をことごとく歪曲しようとするページや、一部のロビイストによって疑惑を投げかけようとするページがある」と力説した。

そして、サーラ・ザアフラーニー住宅・設備省大臣に向かって、「これらのページの持ち主(情報発信者)たちに、彼らは目的を達成できないこと、あなた方の仕事を含めた国家の仕事を妨害できないこと、そして内部から国家を妨害しようとする者にはこの国に居場所はないことを思い知らせよう。そのためには彼らを憐れんではならない、法律を適用せよ。彼らは自ら沼地を作り出し、そこに住んでいる。我々は沼地を破壊するための大規模な計画を実施する。いずれ彼らは分厚い壁にぶつかるはずだ」と話した。

一方、チュニジア総労働組合(UGTT)のヌールッディーン・タブービー事務総長は、名指しこそしなかったが、関係者の中に彼の労働組合設立に関する見解を批判的に読む者がいる、そして彼が洞察力と理性を呼びかけているにもかかわらず、その態度を弱腰と受け止めていると述べた。

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( 翻訳者:玉川公子 )
( 記事ID:56293 )