チュニジア:「国家の破綻」は完全なフェイクなのか?大統領の威圧的な発言に批判の声も(3)
2023年09月11日付 al-Quds al-Arabi 紙
■サイード大統領は「国家の破綻」を語る者全員を恫喝…タブービー事務総長はチュニジア国民に国の現状を率直に伝えるよう求める。
【チュニス:本紙】
タブービー事務総長は土曜日、(UGTTの)運輸・交通連合第18回定例会議を開催するにあたり、ラジオ・モザイクに「労働組合は決して弱くはありません。提案のための勢力であり、善のための勢力です。我々は意見の衝突を恐れません。(信頼関係の)構築と団結を呼びかけています。全ての関係者に再検討するよう求めています。間違いを起こさない人などいないのですから」と語った。
国家の破綻に関するニュースを広めた者は誰であっても罰せられるというサイード大統領の恫喝に「UGTTは国家が破綻したなどとは言っていない、補助金の打ち切り、原材料の高騰、社会的交渉の混乱などの現実を語っているだけだ。不法移民の増加により、わたしたちは今、前例のない社会危機に直面している。国民の国家に対する絶望感を減らし、購買力の低下から脱却するために政府は責任を持つべきだ」とコメントした。
「チュニジア国民には前向きで安心感を与えるメッセージが必要だが、購買力の低下、未曾有の物価上昇、原材料不足が生活を圧迫している現実は、国は大丈夫だというメッセージとは裏腹に、現実の厳しさを示している」とも指摘した。
そして「国家は、逆行を乗り越えるための制度と適切な統制の枠組みの中で、国民に率直に現状を伝えなければならない」と述べ、「改革に時間がかかりすぎた。国民の政府への要望や期待も大きすぎた」と付け加えた。
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( 翻訳者:玉川公子 )
( 記事ID:56294 )