イラク:スーダーニー首相、ニューヨークでNATO事務総長と会談
2023年09月21日付 al-Quds al-Arabi 紙
北大西洋条約機構(NATO)のイェンス・ストルテンベルグ事務総長
北大西洋条約機構(NATO)のイェンス・ストルテンベルグ事務総長

■スーダーニー首相:イラク政府は対ISIS国際連合との関係のあり方を見直している

【バグダード:諸通信社】

イラクのムハンマド・シヤーア・スーダーニー首相は水曜日、イラク治安部隊の準備状況を踏まえ、政府は現在、(対ISIS)国際(有志)連合との関係を見直していると述べた。これにより両者間の合同委員会が設立され、対話が重ねられている。そしてこの問題をフォローアップし、イラク軍の育成と訓練について検討するために、(イラク)国防省の使節団がワシントン入りした。

イラク政府の声明によると、スーダーニー首相は本日(9/21)、第78回国連総会に合わせてニューヨークで北大西洋条約機構(NATO)のイェンス・ストルテンベルグ事務総長と会談し、麻薬取引や密売の課題に加え、情報交換や世界各国にネットワークが広がっているテロの資金源を追跡するためにイラクとNATOが協力する重要性を強調した。そして、(イラクの)首相はNATO事務総長のイラクへの訪問を招請した。これはNATOがISIS戦争中に、軍事作戦への直接参加やイラク治安部隊への助言や訓練などを通じて(イラクへ)提供したものに対してのことで、これら(一連の支援)が現在のイラクの安定に貢献した。

一方、ストルテンベルグ事務総長は、改革に向けたイラク政府の取り組み、イラク治安部隊によるISIS打倒でイラク政府と国民が果たした役割、イラクだけでなくNATO諸国をISISの危機から守ったことに感謝の意を表明した。そしてイラクの主権を尊重し、内務省の編成を含めたイラク治安部隊への助言や訓練の提供を拡大するというNATOの立場を改めて表明した。

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( 翻訳者:玉川公子 )
( 記事ID:56358 )