イズミルで7700年前の「人形」出土
2023年10月05日付 Cumhuriyet 紙


イズミルのケマルパシャ郡ウルジャク遺跡における発掘調査で、7700年前の人形が三体発見された。発掘責任者のオズレム・チェヴィク教授は、「二体の人形は同じ装いをしているため、ペアであると考えている。帽子を被り、尖った鼻を持つ。」と発言した。

文化観光省、イズミル広域市、ケマルパシャ自治体、ケマルパシャ集約産業地区の後援を受け、8850年前から存在し、イズミルの最古の集落であるウルジャク遺跡での発掘調査が継続している。

トラキア大学文学部先史学・西南アジア考古学科のオズレム・チェヴィク教授は、2009年に同遺跡の発掘責任者の職を引き継ぎ、今年の調査では、7700年前の人形が三体発見された。チェヴィク教授は、ウルジャク遺跡がイズミル最初の集落であると明らかにしつつ、「ウルジャクの歴史は今日から8800~8850年前にまで遡る。今年は紀元前5700年~5800年前のものと年代比定される、建物の基礎と倉庫の両方として使用されうるものも発見された。」と話した。

■「アナトリアでは、よく見られるものではない」

今年の発掘調査で興味深い人形が発見されたとしたチェヴィク教授は、「通常、地中から手で胸を支え、ふくよかな尻を持つ女性の人形が発掘されてきたが、今年の発掘調査では、興味深い人形が発見された。人形のうち二体がペアであると考えている。同じ装いをしており、帽子を被り、尖った鼻を持つ。女性の人形には、赤ん坊を抱えた様子が描写されていると見ている。これらの人形に類似したものは、バルカン半島のより遅い時期のものに見られる。ウルジャク自体やアナドルではよく知られたものではない。どちらかと言えば、バルカン半島で見られるものである。人形は、熟成された土や粘土から作られたもので、7700年前にまで遡る作品である。」と話した。

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( 翻訳者:清水志保 )
( 記事ID:56424 )