シリア:シリアから帰国したカナダ人女性にテロ組織参加の嫌疑
2023年10月07日付 al-Quds al-Arabi 紙
■シリアから帰国したカナダ人女性にテロ組織参加の嫌疑が向けられる
【オタワ:AFP通信】
カナダ当局は金曜、6か月前にシリアの難民キャンプから帰国したカナダ人女性に対しテロ組織に参加した容疑がかけられていることを明かした。
カナダ警察当局は声明で、トロント西部に位置するオンタリオ州ミルトンで木曜、「イラク・レバントのイスラーム国」の活動に参加したとしてアンマーラ・アムジャド容疑者が逮捕されたと発表した。
法廷での短い出廷期間のなかで、29歳の同容疑者は保釈された。また同容疑者は11月17日にあらためて出廷することが決まっている。
アムジャド容疑者は、カナダ政府が4月に行った第4回本国送還の対象となった女性・子供グループの一員であり、彼らはクルド民族主義自治政体の支配下にあるシリア北東部の難民キャンプに拘留されていた。
イスラーム国が設立した「カリフ制国家」の終焉以降、多くの国々が治安上の脅威や国内政治に対する反応を恐れて、ジハーディストらの妻や子供に祖国への帰還の許可を与えることを躊躇してきた。
いまだ何千人ものジハーディストやその家族らが拘置所や難民キャンプで拘留されている一方で、米国は彼らが過激派組織の再結成を助長する可能性があると警告した。
今年6月には、米国務省長官のアントニー・ブリンケン氏が、カナダを含む、自国民をシリアから帰国させた国々を称賛し、他国に同様の行動をとるよう促した。
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( 翻訳者:大森耀太 )
( 記事ID:56449 )