パレスチナ:イスラエル軍によるアハリー病院への攻撃は単なる虐殺を超えている
2023年10月18日付 al-Quds al-Arabi 紙


■アハリー病院の虐殺:イスラエルの5種類の戦争犯罪

【編集部】

シオニスト政体(注:イスラエル政府のこと)は、1937年のハイファ市場(での出来事)以降パレスチナ人に対して行ってきた「虐殺リスト」に新たな虐殺を加えた。虐殺はデイル・ヤシーン村、タントゥーラ村、キブヤ村、カフル・カースィム村を経て、ハーン・ユーニス、タル・ザアタル、サブラー・シャティーラに至り、アクサー・モスクやイブラヒーム・モスク(マクペラの洞穴)、ジェニーン難民キャンプで終わることはなかった。どの野蛮で血塗られた事件についても、殺人者はシュテルン、イルグン、パルマッハのギャングのメンバーか、占領軍(注:イスラエル軍のこと)の正規メンバー、あるいは超過激派や入植者であった可能性が高い。

しかし、占領軍がアハリー病院に対して行なった、民間人500人以上が殉教し、そしてその大半が子ども、高齢者、女性であった最近の虐殺については、それをシオニスト政体の名において記録されてきた「虐殺リスト」に単に追加して満足するのは間違っている。なぜなら第1に、今回の虐殺はイスラエルの蛮行があらゆる抑制と抑止力から自由になった決定的な「クライマックス」だからである。第2に、この虐殺はシオニスト政体が犯した凶悪な残虐行為のどれかひとつに分類されるのではなく、5種類の相互補完的な戦争犯罪および人道に対する罪の、最も暴力的で血生臭い野蛮な行為といった名を冠して記録されるものだからである。そして第3に、この虐殺はイスラエルの犯罪者の名前だけで記録されるのではなく、国際法と人権を擁護すると主張する、いわゆる「自由世界」の少数の指導者の掌の上で、何百人もの罪のない民間人の血が流されているからである。

(後略)

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( 翻訳者:鈴木ほのか )
( 記事ID:56568 )