イエメン:結婚式をパレスチナ連帯カーニバルに変えた花嫁
2023年10月24日付 al-Quds al-Arabi 紙


■イエメン人の花嫁は、自身の結婚式をパレスチナとの連帯を示すカーニバルに変える

【サナア:本紙】

あるイエメン人の花嫁はガザの人々の苦難の真っ只中で歓喜に酔いしれることはできず、自身の結婚式をパレスチナ人の物語の一部に変えることを選んだ。これは抑圧された者たちとの連帯を示すメッセージを送るためである。一方、西側諸国はイスラエルの占領下における虐殺に起因するこの抑圧された者たちの流血から目を背け続けている。

彼女は、サナアのサバイーン郡にあるウィシャーフ・ホールで行う自身の結婚式をパレスチナの民衆との連帯カーニバルへと変えた。

結婚式は、パレスチナの民族衣装を纏いパレスチナ旗を身に付けた花嫁や参加者による、ガザおよびパレスチナ全土の犠牲者の魂に捧げるクルアーンの開扉の章の朗唱から始まった。

フーシ派政府の国防省広報ウェブサイト「9月26日ネット」によると、会場となったホールはパレスチナ民謡で熱く燃え上がったという。

また、ホールを埋め尽くすほどの参加者による盛大な交流のもと、熱狂的な民謡のリズムに合わせて、ホールには涙と喜びの感情が入り混じっていた。

花嫁はこのカーニバルを通して、歓喜でさえもガザ地区の住民が味わっている痛みを超えることはできないことも強調したかった。彼らは歴史上最も醜悪な侵害行為と占領にさらされているのだ。

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( 翻訳者:森川明穂 )
( 記事ID:56594 )