アメリカ:ガザ問題に関するオバマ大統領の声明
2023年10月23日付 al-Quds al-Arabi 紙
■オバマ元アメリカ大統領がガザ問題とイスラエルの支持の低下に関して新たな声明
【ワシントン:ラーイド・サーリハ】
バラク・オバマ元アメリカ大統領は「可能な限り最大限、民間人の死や苦痛を避ける努力をするために、イスラエルの軍事戦略が国際法」を遵守する必要性を強調した。
オバマ氏はハマスによるイスラエルへの攻撃を繰り返し批判しつつ、国際法を守ることは同盟関係を構築し、国際世論を形成するために不可欠なことであると述べた。
同氏は、これを行うことは「重要だが極めて困難なことである」と強調し、軍事行動は多くの場合、民間人を危険にさらすと指摘した。
オバマ氏は声明で、人道危機が中東地域で拡大していると警告したうえで、攻撃が始まって以降、ガザへの必要物資の供給を断ち切ろうとイスラエルが行動しているが、この攻撃によってイスラエルへの支援は危険にさらされていると指摘した。
また、「民間人の食料、水、電気を断ち切るというイスラエル政府の決定は、重大な人道危機をさらに悪化させる恐れがある」と発言した。
さらに、何世代にもわたってパレスチナの立場を硬直化させ、イスラエルへの世界的支援の腐敗へとつながり、イスラエルの敵に利し、地域の平和と安定を実現させるための長期的な努力を台無しにする可能性があると述べた。
そして、セム族、イスラーム教徒、アラブ人、パレスチナ人への敵対的な感情をもたないよう人々に促し、自身の声明を締めくくった。また、イスラエル人には「あらゆる生存権」があるが、パレスチナ人もまた「何世代にもわたって争いの地域に生きてきた」ことを認めた。
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( 翻訳者:城森翔悟 )
( 記事ID:56601 )