イエメン:サイクロンTEJはハドラマウト東部を直撃する。避難民は2万人にのぼり、その半数は子供。
2023年10月25日付 al-Quds al-Arabi 紙


アフマド・アグバリー サナア 【クドゥス・アラビー】

 低気圧に変わったサイクロンTEJの気象状況は、人的被害はなかったがイエメン東部のハドラマウト県東部の諸地区の社会基盤に大きな損害をもたらした。被害は、アラビア海からのこの熱帯低気圧の気象状況の影響下で火曜日の昼から大雨が続いたことによるものだ。この熱帯低気圧は、先にインド洋上のソコトラ島の南部と東部、イエメン最東端のマフラ県の低地、そしてオマーン・スルターン国の諸地域に被害を与えていた。

 国際連合児童基金(UNICEF)は、ハドラマウトでは子供728人を含む1400人が避難したと発表した。これにより、マフラ、ハドラマウト、アルハビール・ソコトラの各県での避難者の数は、およそ2万人に増加し、その半数が子供である。

 昨日水曜日、ハドラマウト県のマンフート・マ―ディー知事は、サイクロンは社会基盤の大損害の原因となった。損害を受けた社会基盤には、道路、建物、農地が含まれると述べた。同知事は、緊急委員会に対しリーダとクサイアルの2地区での活動迅速化を指示したが、これは雨と洪水が残した被害を調査するためだ。また、同知事は、被災地でのサービス再開と、被災家族の収容のための解決策を見つけるための迅速な介入を支持した。これは、政府系通信社の報道による。

 地元住民たちは、火曜日昼からハドラマウト東部の殺地区で断続的な豪雨が続いたことにより、泥の家屋、道路やその他の社会基盤に被害が生じたと証言した。早期警戒センターは、低気圧は現在リーダとクサイアルに位置していると発表した。




(後略)

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( 翻訳者:進藤蘭、植木征司、深澤佳那子、長谷川優希 )
( 記事ID:56624 )