コラム:シリアの金融外交、信頼回復から資金調達へ
2026年10月15日付 al-Watan 紙


■バンコクで国際金融機関と協議…債務の整理と制度改革、生産部門への資金配分が課題

【ダマスカス:本紙】

バンコクで最近行われたシリアの金融・経済分野における一連の動きは、シリア経済を国際金融システムに再び結びつけようとする取り組みを示している。しかし、こうした動きを具体的な成果につなげられるかどうかは、金融債務の整理、制度改革の完了、生産部門への資金配分にかかっている。

ハマー大学経済学部で金融・銀行論を教えるアブドゥッラフマーン・ムハンマド博士は、本紙の取材に対し、現在の動きについて、信頼回復から資金調達の準備へと慎重に移行する段階にあると評価した。またイスラーム開発銀行や国際通貨基金(IMF)との会合では、資金供与再開の基本条件となる既存の金融債務の整理に重点が置かれたと説明した。

これは実務的な金融手段を模索する段階への移行を反映している。しかし、シリアが根本的な改革を終えたことを意味するわけではなく、実際に資金供与を受けるためには、制度・財政改革を完了することが引き続き条件となっている。

約束を成果につなげるための条件

ムハンマド博士は、こうした動きを実際の成果につなげるには、いくつかの基本条件を満たす必要があると指摘した。その第一は、国際機関に対する延滞債務の整理であり、これらの債務は新たな資金供与を受けるうえで、法的・財政的な障害となっているという。

第二の条件は、財政・金融政策に関する制度的能力の強化である。IMFは研修プログラムを通じてこれを支援している。また投資リスクを軽減し、民間部門の参入を促すための投資保証を整備することも必要だとした。

生産部門への資金配分を優先

資金配分の優先順位について、ムハンマド博士は、政府があらゆる資金供与を生産部門に振り向ける必要があると述べた。特にイスラーム開発銀行が優先分野として挙げたエネルギー、運輸、保健医療の各部門を重視すべきだとした。

また雇用機会の創出と生活水準の改善を実現するには、国際収支への支援だけにとどまらず、資金供与を、収益を生み出す事業に結びつける必要があると述べた。

孤立から改革の実効性が問われる段階へ

ムハンマド博士は今回の金融・経済分野での動きについて、必要ではあるものの、それだけでは十分ではないと評価した。また、シリアは孤立の段階から、改革の真剣さと国家機関の透明性が試される段階へ移行しつつあるとの見方を示した。

さらに成功の鍵は、シリア政府が信頼性のある財政改革計画を提示し、国際的な資金が消費ではなく生産に振り向けられるよう確保できるかどうかにあると指摘した。そのうえで、これらを実現できなければ、バンコクで示された約束は紙の上だけのものにとどまると警告した。

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( 翻訳者:国際メディア情報センター )
( 記事ID:56638 )