■占領から脱却しようと創造的な人々が考えるとき― インターネット上の検閲や禁止を回避するため、パレスチナ人の創造性で、オレンジ、オリーブ、クーフィーヤなどをシンボルに。
【ダマスカス:本紙】
■占領者への抵抗と挑戦のシンボル
最近パレスチナで起こっている出来事ののち、そしてアラブ諸国民や世界の多くの国々がパレスチナの大義と抵抗に寄り添っていることがあらゆるSNSで明らかになったなかで、メタ社が所有するフェイスブックやインスタグラムのアルゴリズムは、時事問題をとりあげる全ての投稿を削除する傾向にあった。そしてこの大義がシーンの最前線にあり続け、大義それ自体やその権利、また占領者を退去させる必要性を想起させ続けるために今日、オレンジ、オリーブ、スイカなど、この大義とパレスチナ国旗を示すいくつかのシンボルが、再び前面に出てきている。この事態は起源が新しいものでも生まれたばかりのものでもなく、むしろインターネットが導入される以前から採用されていた。
パレスチナ人はこのシンボルを抗議活動やSNSでだけでなく、衣服への印刷、壁のペイント、街頭の横断幕、書籍などにも使用した。
■芸術と問題
パレスチナでは政治と芸術の関係は極めて密接で、芸術は政治よりも政治化されているのではないかと思われるほどだ。芸術には、苦しみとその影響を描写し、パレスチナの現実を体現してきた長い長い歴史があるからだ。
芸術界、メディア、SNSは、こうしたシンボルへの関心を高め、イスラエルの禁止令を回避する方法としてそれらを採用することに頼ってきた。このシンボルは、パレスチナだけでなく、世界中の連帯する活動家によって使用され、採用されている。
(後略)
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( 翻訳者:鶴田さくら )
( 記事ID:56644 )