エジプト:マドブーリー首相、「エジプトの主権と領土保全のためには何百万人もの命を犠牲にする覚悟がある」と宣言
2023年10月31日付 al-Quds al-Arabi 紙
■エジプト首相:国民はシナイ半島のために何百万人もの命を犠牲にする覚悟がある
【カイロ:本紙、ターミル・ヒンダーウィー】
エジプトのムスタファ・マドブーリー首相は「国民はシナイ半島の砂一粒のために何百万人もの命を犠牲にする覚悟がある」と述べた。
これは、本日火曜日、シナイ半島北部アリーシ市の第101大隊本部で行われた地元の部族指導者たちとの会議での発言である。
首相は「このメッセージは提起された多くの問題への明確な答えを伝えるものだ」と続けた。そして、ガザ地区の住民をシナイ半島に(強制的に)移住させるというイスラエルの計画に言及し、「エジプトは、自国に何かを押し付けられ、地域問題が自国の犠牲の上で解決されることを容認しない」と強く主張した。
マドブーリー首相は、北シナイ県開発プロジェクトの第二段階に着手するために、アブドゥル・ファッターフ・スィースィー大統領に代わって同県を訪問していると説明した。
そして、「シナイ半島はエジプトの主権領土だ。歴史を通じてエジプトへの攻撃を仕掛ける目標地点であった」と指摘し、すべてのエジプト人がシナイ半島をエジプトで最も重要な場所の一つだと見なしていると断言した。
「身内の誰一人もシナイ半島で軍や警察に従事しなかったエジプト人家族は一つもない」と続けた。
そして、「シナイ半島解放記念日の話題と言えばこれまで愛国ソングの演奏や、テレビ番組でのシナイ半島の成長と発展に関する議論にすぎなかった。その代わりに(私は)自らがシナイ半島の開発を具体的に遂行するという理想を持ち続けている」と語った。
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( 翻訳者:瀬川遥加 )
( 記事ID:56656 )