シリア:農業部門を悩ませる肥料の不足と価格高騰(2)
2023年11月09日付 al-Watan 紙
■5,000トンの尿素肥料がシリアに到着…≪農業銀行≫:数日中に追加の尿素が到着するまで分配を延期するべきである
【本紙:アブドゥルハーディー・シュバートアンマン】
地元市場の尿素肥料のニーズに対しては、バーター取引を通じて国外からの供給により確保しているものの、農業省の発表によれば、小麦栽培のみでも100000トンの尿素肥料が必要なのは明らかであり、結果として契約全体による50000トンでは小麦栽培単体への供給の50%以上を満たすことは不可能となっている。農業省と農業銀行は小麦栽培の残りのニーズを満たすため利用可能な新しい契約を締結するよう務めており、同時に25000トンのリン酸肥料を契約によって確保している。
農業省の声明のほとんどは、農業生産の要件の確保のため、栽培が計画されている地域のための種子の確保、燃料確保のための計画策定、小麦製品に対して優先的に手当を支給することや農家のための燃料の公平な分配などの優先順位の設定などといった政府による大規模な取り組みを示している。
また、農業業界で働く労働者は、生産の要件の入手可能性と製品の値下げが政府が取り組む最大の問題であり、また生産量の減少や、特に多くの農民がこうした要件を充足できていないこと、そして業者やブローカーが利用する闇市において特に顕著な価格の上昇に脅かされている、という点で一致している。
(後略)
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( 翻訳者:植木征司 )
( 記事ID:56692 )