「パレスチナ映画デー」:レバノン北部でガザ地区を取り上げた映画が上映
2023年11月11日付 al-Quds al-Arabi 紙
■「パレスチナ映画デー」フェスティバル開催:ガザ地区の苦々しい現実を取り上げた映画がレバノン北部で公開
【ベイルート:本紙】
イスラエルは(パレスチナ人の)心、夢、人生計画を壊しながらも、それらを集めた「パレスチナ映画デー」を壊すことはできなかった。このフェスティバルは世界中に拡がり、バルフォア宣言の記念日と同日に41カ国171のホールで上演された。フェスティバル開催の世界的キャンペーンの一環として、レバノン北部のクバイヤートで映画「ONE MORE JUMP」が上映された。監督はEmanuele Gerosa氏で、クバイヤート環境評議会が観光地化されている絹工場跡地ホールで上映を行い、関心のある多くの人々が集まった。
映画のストーリーは、世界最大の刑務所であるガザ地区の青年たちの人生を巡って展開する。彼らは「パルクール」競技やフリースタイルのジャンプに夢中になり、それを通して、屈辱的で苦々しい現実の拒絶や、身体の動きの自由を表現する。その自由は、看守[訳註:イスラエル]が制限することのできないものなのだ。
映画は一連の出来事の中で、ヨーロッパへ行くという青年たちの夢を、幸せな生活と明るい未来という夢の対象として表現する。そして青年が旅した外国で、自分は異質であり侮辱されていると気づき、ガザ地区で感じていたものよりも大きな疎外感に気づいたとき、夢は大きな挫折となる。
上映終了後、出席者の間での議論の場を設ける機会があった。彼らは、権利や成果を守るために祖国で抵抗しているパレスチナ人民との連帯を表明し、冷血で残酷な虐殺を続けるイスラエルの侵攻を非難した。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:大森耀太 )
( 記事ID:56696 )