ガラタ塔、レストレーション
2023年11月22日付 Hurriyet 紙


ガラタ塔において11月1日から始まった修復工事が続いている。訪問者に展望台が閉鎖される工事に関した情報を提供したイスタンブル復元・文化財局の高等建築家であり修復の専門家であるネブヒズ・デニズ・コユカン氏は「銅製の尖塔を4つに分けて下に下ろします。この保存は特別に準備された場所、温度において行われ、金箔細工によって100冊近くの金箔を使用し、10から12メートルの表面を全て覆います。尖塔は270キロもの重さがあり、解体後により詳しい重量がわかるでしょう。」と述べた。

1349年に建設され、イスタンブルの象徴的な建築物であるガラタ塔において修復工事が始まった。建設から674年たった塔では11月1日から続けられている工事期間において八階にある展望台部分が一時的に閉鎖される。

渡り鳥の時期を考慮して始められた工事において、周囲のお店や訪問者に影響を与えないために塔の外壁に足場が組まれた。円錐形の部分の鉛塗装と外壁を新しくする工事の詳細をイスタンブル復元・文化財局の高等建築家であり修復の専門家であるネブヒズ・デニズ・コユカン氏は説明した。

コユカン氏は天候が工事に影響しなければ、展望台は1ヶ月という短期間のうちに訪問者に開放できると強調した。塔の工事は、鳥の渡りの時期を考慮し、4月末までに完了する予定である。

■3ミリの鉛で覆われる

イスタンブル復元・文化財局の高等建築家、修復の専門家のネブヒズ・デニズ・コユカン氏は「渡り鳥は4月末から10月末まで滞在するため、実際に作業を開始したのは11月1日だった。11月1日、8階の閉鎖が承認され、私たちは円錐形の部分の足場工事に取りかかりました。まず、鉛の製造と解体工事に取り掛かりました。その間に、外壁、全ての躯体壁の密度、空洞度の調査を実施しました。それは今も継続中です。クレーン車によって、外壁の劣化、石材、レンガ、グラウトの劣化の検出が行われました。これらは部分ごとに処理され、研究所と共同で行い、ここで行う補修方法が検討されます。これにより、私たちは計画的な作業に入ることになります。鉛は解体され続けています。そして製錬所に送られます。円錐型部分全体はその鉛を溶かし、そして製錬から送られてくる3ミリの鉛で覆われます。」と述べた。

■銅製の尖塔は塔から下される

コユカン氏は「銅製の尖塔を4つに分けて下に下ろします。この保存は特別に準備された場所、温度において行われ、金箔細工によって100冊近くの金箔を使用し、10から12メートルの表面を全て覆います。鉛作業が終わると最後に尖塔が下されます。それほど時間はかからず、鉛を使い、1カ月以内に完成するでしょう。その後、足場を下ろします。そして外装の作業に移ります。尖塔は270キロもの重さがあり、解体後により詳しい重量がわかるでしょう。様々な文献に270キロと書かれています。 表面積は12平方メートルもあり、4つの部分に別れていることが知られています。
いくつかは融合している部分もある。解体後、真相がわかるでしょう。」と述べた。

■4月末頃に完成予定

コユカン氏は「塔の内部ではそれほど多くの作業はありません。塗装、しっくい、点検、修繕を行います。以前の修理で鳥のためにできなかった外壁の補修を行います。壊れていたり、破損しかけの石材や外壁の石材があれば、局地的な修繕も行います。これらは足場を組まずに行います。大きなクレーンが数台あります。私たちは、120トン近いクレーン車を使ってこの作業を行う予定です。私たちは、近隣の人々や商売人、来訪者や観光客を妨げることなく、これらの作業を継続する予定です。渡り鳥の渡りの季節には間に合うよう努力します。期間はありますが、4月末までに完全に作業を終える予定です。」と述べた。

■危険な状態は見られなかった

ガラタ塔の地震のリスクに対して、調査したことを明らかにしたコユカン氏は「現在、様々な調査が行われており、結果はまだ明らかではありませんが、観測する60ほどに及ぶ数値においてはどれも危険性は見受けられなかった。ひび割れや腐食など低層階において、危険な状態は見られなかったが安全のため、調査中です。数値換算法によって鉄筋を調査しました。サンプルをとり、調査が行われています。現在、危険な状態は見受けられません。」と述べた。

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( 翻訳者:伊藤颯汰 )
( 記事ID:56764 )