ヨルダン:パレスチナ支援によりイスラエルとの間で外交的衝突(1)
2023年12月01日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ヨルダンがガザ支援を先導。国内での国民抵抗運動を強化したことにより外交的衝突が継続。
【アンマン:バッシャーム・バダーリーン】
世論が示すところによれば、ガザ地区へのヨルダンの支援は最重要事項のひとつとして位置づけられており、様々な救助物資は木曜の午後までに平均45トン以上に及んでいる。ヨルダン・ハーシム慈善協会は依然として支援を引き受けており、15機以上の航空機で物資を空輸している。
このことはヨルダンの戦略上の重要分野において、ある事を意味している。アブドゥッラー2世国王が紛争の初期段階において、主権の名のもとに軍本部で発表したその戦略は、強制移住という筋書きとの衝突の一環として行なわれた。また、当該戦略の発表は「全力を尽くしたパレスチナ人の抵抗運動強化」の一環でもある。そのためヨルダンは木曜、ガザ地区住民の救援に関連した国際的首脳会議を主催した。
ヨルダン経済は周知のとおりの状態であるにもかかわらず、ヨルダンはガザ地区の人々、さらには西岸地区の人々に生活必需品を提供するためにできる限り全てのことを行おうと尽力している。そして、ヨルダン政府はイスラエル側が語る物語と直接的かつ明らかな衝突を続けている。ヨルダンのアイマン・サファディー外務大臣は、あらゆる会合においてこれを厳しく非難している。彼はイスラエルが戦争犯罪を犯していることに関して直接的に責任を追及している。彼からは「ハマスを殲滅することは不可能である」との発言も飛び出しており、「安全保障理事会はイスラエルの行為に対抗する能力を持っていない」という見解へ発展している。
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( 翻訳者:小室璃紗 )
( 記事ID:56827 )