アルジェリア:負傷したガザ地区の子供300人を治療のために受け入れ
2023年12月07日付 al-Quds al-Arabi 紙
ガザの病院で、負傷して地面に横たわるパレスチナ人の子供達
■ アルジェリア、ガザ地区で負傷した子供300人の治療を発表
【アルジェ:本紙】
アルジェリアのナハール・テレビは、「アルジェリア政府はパレスチナの人々への連帯と彼らのスムード(不動/忍耐)を支持するための取り組みとして、負傷した子供300人をガザ地区からアルジェリアの病院へ搬送し、治療を施す決定した」と報じた。
同チャンネルは情報筋の話として、「ガザ地区で負傷した子供300人は、首都アルジェ、西部の都市オラン、東部の都市コンスタンティーヌにある病院に搬送され、治療を受ける。その治療はアルジェリア政府が全責任をもって対応していく」と伝えた。
国際児童基金(ユニセフ)は、「戦闘再開後、ガザ地区は再び子供たちにとって世界で最も危険な場所となった」と報告している。そして、「攻撃が人道的停戦前の規模にまで戻れば、日常的に数百人の子供が死傷することになりかねない」と警告した。
ユニセフのジェームズ・エルダー報道官は、「これまでに約1000人の子供が手足の切断手術を受け、5000人以上が死亡した」と述べた。そして、「行動を起こさず、攻撃の再開を見過ごすことは、より多くの子供達の死を許すことに他ならない」と付け加えた。そして、「怒り、分断、ガザの破壊、子供の犠牲が続く限り、決してパレスチナとイスラエルの子供達に安全はもたらされない」と表明した。
今回のアルジェリアの措置は、(政治家、官僚、法曹およびNGOのリーダーなど)政治エリートからの政府に対する緊急の要望に応えたものだ。彼らは、被害を受けているガザ市民の救済、エジプトのラファ国境検問所への人道的なエア・ブリッジ(航空輸送経路)の再開、アルジェリアからの支援物資の搬入強化など、アルジェリアが果たすべき役割を積極的に行うよう求めている。
(後略)
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( 翻訳者:下田光沙 )
( 記事ID:56870 )