米国:ガザの停戦を呼びかける安保理決議に対する米国の拒否権行使へのデモ
2023年12月12日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ニューヨーク…ガザの停戦に対する米国の「拒否権」に抗議するスタンディングデモ
【ニューヨーク:アナトリア通信】
ニューヨークの米国国連代表部の建物の前でスタンディングデモが発生した。これは、安保理におけるガザ地区での人道的停戦を求める決議案に対して米国が数日前に拒否権を行使したことに抗議するデモである。
米国のリベラル派、正統派ユダヤ教徒を含む抗議者は火曜日(12日)、国際機関の米国代表部の建物前に集まった。
抗議者らは、パレスチナ国旗と、「占領をやめろ」「即時停戦を」「占領に抵抗せよ」といったスローガンが書かれたプラカードを掲げた。
また、「パレスチナは自由」「完全に占領をやめろ」「パレスチナ人に彼らの土地を返せ」「ユダヤ教にYESを、シオニズムにNOを」「パレスチナは自由になる」といったシュプレヒコールを繰り返した。
参加者らは、米国のイスラエルへの支援や、ガザ地区での人道的即時停戦を呼びかける
安保理の決議案に対する拒否権の行使に抗議した。
さらに、米国の常駐国連代表本部の前で、礼拝を行う抗議者もいた。
なお、抗議デモはマンハッタン地区の路上で厳重な警備のもと続いた。
米国は金曜日(8日)、ガザ地区において「人道的理由による即時停戦」を求める安保理の決議案に対し、拒否権を行使している。
10月7日以来、イスラエル軍は破壊的な戦争をガザ地区に仕掛けている。パレスチナの公式情報筋によると、月曜夜までに18,205人が殉教し、49,645人が負傷した。彼らの殆どが子供や女性であり、インフラの大規模な破壊、「前例のない人道的災害」が発生しているという。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:檜山彩名 )
( 記事ID:56893 )