レバノン:沿岸部の養蜂に危機
2023年12月20日付 Al-Nahar 紙


■養蜂家: イスラエルによる爆撃と殺虫剤の散布により、スールの養蜂の環境は大きな打撃を受ける

【ベイルート:本紙】

新レバノン農家・養蜂家協会は声明で、「スールにおいて環境汚染が500以上に上る養蜂箱に打撃を与えている。毒性のある農作物用の殺虫剤が散布されたことが原因である」と明かした。

また同協会は次のように述べた。「我々は養蜂家として、戦争による危機を経験してきた。戦争による損失は、数多くの養蜂箱の焼失や、残った養蜂箱の放棄であり、これは敵意を持った継続的な爆撃や、養蜂家たちが蜂の面倒をみれなくなったことの結果である。そしてこれら全てが、養蜂業界へ大打撃を与えたのだ。」

そして同協会は次のように指摘した。「ナークーラからスール周辺、そしてサイダーに至るまでの沿岸地域では今日、農業用殺虫剤が野草や野菜へ散布されており。養蜂業界における筆舌に尽くしがたい虐殺を引き起こしている。これは被害を増加させ、危機は今日まで続いているが、養蜂家はどうすることもできない。」

さらに次のように強調した。「関係各省が、事態の深刻化や養蜂家らの失業の前にこのような環境破壊を止めるように動く必要性が出てきている。なぜならこのような行為は、多くの家族全体の生計を脅かすからである。」

同様に養蜂家らは、暫定内閣のアッバース・ハーッジ・ハサン農業相にこの危機の解消への働きかけを求めた。

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( 翻訳者:酒井梢太 )
( 記事ID:56937 )