トルコの700万人に直接影響を与え、間接的には数百万人の勤労者に関わる月額最低賃金の引き上げが発表された。月額最低賃金は49.11パーセント上昇し、1万7千2リラ(約8万1356円)に達した。月額最低賃金の引き上げに伴い、多くの費目の支払い・支給額で変更があった。失業手当、インターンシップ賃金、一般健康保険料、出産期及び兵役期保険料支払い猶予額、退職金は月額最低賃金の増額に応じて上昇した。
■額面月額最低賃金の引き上げ
額面の月額最低賃金は総額2万2リラ(約10万5271円)に引き上げられた。
■失業手当の最低額は7940リラ
失業手当の最低額は7940リラ(約3万7993円)に増加したが、最高額は1万5880リラ(約7万5987円)だった。
■一般健康保険料も増額
一般健康保険料は月額599.44リラ(約2868円)、年間7200リラ(3万4452円)に値上がりした。
■任意保険料の増額
任意保険料の最低額は6399リラ(3万619円)、最高額は4万8千5リラ(22万9708円)だった。
■BAĞ-KUR保険料が7000リラに迫る
BAĞ-KUR保険料(法律上定義されない個人労働者・事業者向けの保険)の最低額は6901リラ(約3万3021円)となった。
■個人的年金補填額控除が変更
個人的年金補填額控除の額は600リラ(約2871円)に上昇した。
■在宅サービス従事者(注)の保険料が変更
家事労働者の保険料は、10日以上働く人の場合は1日あたり250リラ(約1196円)、10日未満の場合は1日あたり13.33リラ(約63円)に引き上げられ、月額保険料は7500リラ(約3万5888円)に引き上げられた。
■傷病手当金の増額
傷病手当金は、入院治療の場合は1日あたり332リラ(約1588円)、外来治療の場合は1日あたり444リラ(約2124円)となった。
■出産、兵役、弁護士インターンシップ、博士課程など... 保険料支払い猶予額が変更
出産、兵役、法律インターンシップ、博士課程[期間]などの社会保障料支払い猶予額は、最低でも1日あたり213リラ(約1019円)、1か月あたり6399リラ(約3万619円)に増加した。 1日の最高額は1600リラ(約7656円)、月間最高額は4万8400リラ(約23万1598リラ)だった。
■インターン生の給与が増加
インターンの給与は5099リラ(約2万4399円)に増加した。
(注)家庭内での清掃人、料理人、運転手、ベビーシッター、庭師などの職業従事者。
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( 翻訳者:芝田幸恵 )
( 記事ID:57015 )