ガザ:仏紙ライターがガザ戦争を長引かせることはイスラエルにとって「自殺行為」になるとの見解を示す
2024年01月02日付 al-Quds al-Arabi 紙


■『ル・フィガロ』紙のライター:ガザ戦争を長引かせることや「侵略のシオニズム」は、イスラエルと西側諸国にとって自殺行為である

【パリ:本紙】

フランスの『ル・フィガロ』紙のライター、ルノー・ジラール氏は「イスラエルの自爆戦略」と題された自身の社説のなかで、イスラエル政府が繰り返している「ガザのパレスチナ人はハマースの人質であり、同運動はガザ地区の住民と民主的に協議する苦労を負うことはなかった」という言葉は、「面積が365平方キロメートルにおよび、200万人のパレスチナ人が住み、イスラエルが1967年から占領しているこの土地で、インフラや居住用建物を組織的に破壊することを正当化するものではない」と考察した。

ジラール氏は次のような質問を投げかけた。「イスラエル軍はリスク回避の戦術を誇張していないか?イスラエルはハマースの戦闘員を追跡する際の、巻き添え被害の多さ困惑しているのではないか?ハマースの戦闘員を追っているからといって、しかも彼らを拘束する見込みがほとんどないにもかかわらず、100軒もの家屋を破壊するのは正当なことなのか?」

同氏はさらに、「ガザでは人的・物的被害が甚大であり、そこではパレスチナ人住民の生活は危険に囲まれるようになり、彼らには行く場所がなくなった」と続けた。さらに2023年10月7日の壊滅的な治安維持の失敗ののち、「イスラエル政府は政治的に苛立ち、パレスチナ人に集団的懲罰を与えることを許した」との見解を述べた。

さらに同氏は次のように疑問を投げかける。「しかし第二次世界大戦後の世界で、いつ集団的懲罰が成功したのだろうか?集団的懲罰がいつ、犯罪を行った人々や、その被害に苦しむ人々を含む関係者の状況を改善することに成功したのだろうか?」

(後略)

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( 翻訳者:土屋伶斗 )
( 記事ID:57074 )