中央アジア諸国、トルコ製無人戦闘機への関心高く―BBC詳細報じる
2024年01月19日付 Hurriyet 紙
中央アジア諸国はここ数年、軍備増強のため無人航空機(IHA)や無人軍用機(SİHA)に興味を見せている。
これらの国々の中には、カザフスタン、キルギス、トルクメニスタン、ウズベキスタン、タジキスタンが含まれている。
これらの国々の要人が、無人航空機の購入に関して徐々にトルコに接近していると見られている。
トルコ企業によるİHA・SİHAの輸出は近年増加している。BBCは、これらの国々の報道機関がこの件に関連して報じたニュースをまとめた。
BBC動画サービスが報じたところによると、タシケントに拠点を置くネットニュースサイト・ポドロブノは11月16日の記事で、ウズベキスタンのシャフカト・ミルジヨエフ大統領が同国南部のアフガニスタンとの国境付近にあるスルハンダリヤ州で軍の部隊を訪問し、そこで大統領にトルコ製ドローンがお披露目されたと報じている。
このドローンはアフガニスタンとの国境地域の監視に使用されると発表されている。報道によると、軍の上層部はミルジヨエフ大統領に対し、ウズベキスタン軍の規模拡大に向けた取り組みについて説明し、その中で現代的な軍事システムやドローンに対する興味について言及したということだ。
報道では「大統領もİHAの重要性に言及し、専門家とこれらの生産について話し合った」とされている。
ポドロブノによると、ミルジヨエフ大統領は訪問の中でバイラクタルTB2の飛行実演も視察した。2022年1月にウズベキスタン防衛産業政府委員会が「シャヒン」という名のİHAの生産を開始したと発表している。同委員会はİHAの自国生産を明らかにしている。
BBC動画サービスによると、アスタナに拠点を置くカザフスタンの国営メディア・カザクインフォーム通信社が11月28日に、カザフスタン国防省が武器庫にドローンも確保している旨を述べたと報じた。
この報道によると、ドローンの数に関する質問に対し「十分な程度」という答えが返ってきたということだ。
カザフスタン国防省のルスラン・ジャクシリコフ大臣は12月に、カザフスタンが韓国と共同でドローンの生産を行うと明らかにした。
カザフスタン国防省は2023年11月に、トルコ製ドローンの自国生産のために国内企業を探していると発表した。この件に関してカザフスタンのメディアは、国防省による以下の発表を報じている。
「カザフスタン国防省は工業開発省と共同で、İHAの生産に向けた国内企業の選定を進めている」
カザフスタン国防省はそれ以外にも、トルコとの間で締結される合意の枠内で、トルコ製ドローン技術をカザフスタンに移転する計画についても明らかにした。
タジキスタンは2022年5月にエバビル-2という名のドローンの生産に向け、イランと共同で工場を建設した。
完成式典で演説したイランのモハンマド・バゲリ革命防衛隊司令官は「現在、地域の需要に応えるのと共に、安全保障と恒久的な平和を強化するために友好国・同盟国に軍備を輸出する用意はある」と述べた。
タジキスタンの報道を見ると、工場でドローンの生産が始まるのかどうかについてまだ確証のある情報は得られていない。
BBC動画サービスによると、2022年4月にタジク・ニュース、アズダTVという報道機関が報じたインタビューで、タジキスタンの外交官が「アフガニスタンからの脅威への対処に使用するため、トルコがタジキスタンにバイラクタルTB2を販売した」と述べていた。
アズダTVのニュースでは「タジキスタンの外交官が匿名でアズダTVのインタビューに応じ、トルコ製の無人戦闘機がタジキスタンに輸出されたと明らかにした。しかし、さらなる詳細な情報の提供には応じなかった」と報じられた。
しかし、これに関して政府高官から明確な公式発表はなされていない。
キルギスは長期間にわたって、同国南部のバトケン州の安全保障の増強に向けて動いている。
ここはタジキスタン、ウズベキスタン、アフガニスタンとの国境地域に位置し、中央から遠く不安定な地域だ。
この地域は過去には、数多くの国々によって「テロ組織」リストに加えられているウズベキスタン・イスラム運動の軍事蜂起で知られた。
この地域では、1991年のキルギス独立から現在に至るまで続く領土問題のため、キルギス、ウズベキスタン、タジキスタンの国境警備隊の間で武力衝突も発生している。
2021年にキルギスは、国境地域の統一を強化するためバイラクタルTB2無人戦闘機を購入した。
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( 翻訳者:神谷亮平 )
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