レバノン:ヒズブッラーと米国の間接的協力関係は生じうるか?(2)
2024年01月19日付 Al-Nahar 紙


■対立の新たな段階では米政府とヒズブッラーの「間接的協力関係」がみられるか?

【本紙】

これらの複数筋は、留意しなければならない複数のデータがあり、もしそれが確証されれば、それは競合の新たな段階、つまり米政府とレバノンにおけるイランの同盟者の間に「間接的な協力関係」が築かれることになると述べている。

複数筋によると1つ目のデータとは、ヒズブッラーが、ガザ戦争への参戦やその範囲の拡大に関するいかなる考えの結果、レバノンの内部を完全に喪失する準備ができていないとするものである。また同党はそのような事態につながるいかなる展開も、国内の厳しい拒絶の的になりうるということを完全に理解している。これはレバノン人や他の諸組織がガザ地区の人々の勝利を望んでいないからではなく、それが発生した場合により多くの破壊や悲劇が起こることを望んでいないからだ。この問題はレバノン人単独による決定よりも大きいために、このような事態が起きたとしても、パレスチナの大義に寄与することは全くないのである。

同様にヒズブッラーは、国際レベル・世界レベルでの外交状況の代弁者を有していない。というのも、武器だけでは実質的な勝利を確約するには十分ではないのだ。同様に、軽視できない国際的圧力に直面しているレバノン政府は、同党が採るいかなる決定に関して、同党の側に付いていると公言してはこなかった。むしろ同政府はすべての連絡で、決定が自らの手中にないこと、安保理決議第1701号の履行を望んでおり、これを尊重していることを強調している。

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( 翻訳者:大森耀太 )
( 記事ID:57168 )