カタール:政府高官、イスラエルのガザ壊滅計画は「民族と歴史の浄化」のシンボル
2024年01月19日付 al-Quds al-Arabi 紙


■カタール政府高官:イスラエルの攻撃はガザ市の壊滅と、民族および歴史の浄化を狙っている

【ドーハ:スライマーン・ハージュ・イブラヒーム、本紙】

カタールの国務大臣でカタール国立図書館の館長も務めるハマド・アブドゥルアジーズ・カワリー博士は、「イスラエルによるガザ攻撃は、ガザ市を破壊して住民の生活を不可能にすることを目的としたものではなく、むしろ、民族とその歴史を同時に浄化することを意図したものだ」と断言した。そして、「ガザが歴史で最も古い都市の一つであるために、この攻撃が、民族と歴史を一緒に浄化することを目的とした、計画的な都市の壊滅を象徴していることに気付いている人は少ない」と強調した。

カタールの副首相でもあるカワリー博士は、「ガザは正統カリフ時代の635年、イスラーム勢力によって征服された最初の都市である。その後、1100年に十字軍によって占領され、1187年にサラーッフディーンが奪還し、シャーム(レバノン・ヨルダン・パレスティナを包括する地域)の中心都市となった」との認識を示した。そして、「ハマースが『アクサーの大洪水作戦』を開始して以来、イスラエルによるガザへの残忍な攻撃は、文明世界が目を光らせる中、いまなお進行中の悲劇である。その結果、これまで(イスラエルとガザ地区の間で)起きた数々の戦争とは比較にならないほど短期間に何千人ものパレスチナ人が犠牲になった」と付け加えた。

カタールの政府高官は、「建物の損壊は人間に対する殺戮に比べれば大したことではない。これはまさに、大規模で継続的な無差別殺戮で、犠牲者の大半は幼児、子供、女性である。この行為は加害者たちの額に烙印を押すだけでなく、日常的な戦争犯罪に声を上げなかった人々の記録にも残る」と主張した。そして彼は、「イスラエル当局による最悪の浄化作戦にさらされているこの都市は、預言者ムハンマドの曽祖父ハーシム・アブド・マナーフの墓に因んで、『ハーシムのガザ』と名付けられた。また、(スンナ派法学における4人の)偉大なイマームの1人、イマーム・シャフィーイーもここガザで生まれた」と語った。

(後略)

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( 翻訳者:笠井野乃果 )
( 記事ID:57181 )