エジプト:スィースィー大統領とソマリアのマフムード大統領が会談
2024年01月21日付 al-Quds al-Arabi 紙
■エチオピアとの危機の裏側で…カスィースィー大統領とマフムード大統領がカイロで会談
【カイロ:本紙】
エジプトのアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領は日曜日、ソマリアのハサン・シャイフ・マフムード大統領と会談する。
エジプト大統領の声明によると、会談では二国間の関係強化の方法や地域の情勢について取り上げられる予定である。
ソマリアの大統領によるカイロ訪問は、エチオピアのアビー・アフマド首相が1月1日に、軍事基地を設置する可能性のある紅海のベルベラ港の使用をめぐって、エチオピア側が国際的には未承認であるソマリアの分離地域と基本的合意を結ぶと発表したことで、ソマリア・エチオピア間の対立が激化しているタイミングで実施される。
この措置はエジプトによって拒否され、同国はエチオピアが域内の周辺部に混乱を広げる源になったとして非難した。
アフリカの角地域に位置する内陸国のエチオピアは、現在海上貿易の大部分をジブチに頼っており、紅海への玄関口を得ようとしている。
エジプトとエチオピアの関係は、エチオピアによるルネサンス・ダム建設を背景として数年間にわたって緊張下にあり、両国は貯水量の調整やダムの操業に関する合意の実現に向けた交渉ラウンドの失敗に関して互いを非難している。
エジプトはすべての水需要を満たすために依存している、ナイル川からの水量の取り分をダムが制限してしまうと述べており、一方エチオピアは、ダムは流域国に影響しないと反論している。
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( 翻訳者:渡部航平 )
( 記事ID:57183 )